夏が終わる

短い夏休みが終わり、今週から子供の学校も始まった。
結局どこにも出かけず、私も夫も普段どおりの仕事と家事の毎日だったから、夏休みだったという実感はないのだが。
そもそも、私は休暇すら取らなかったのであった(いつ取ろう)。

コロナ状況下、在宅勤務ときどき出勤という形で仕事をしている。
起床→必要に応じて昼食(弁当)作成→朝食→子供送り出し→家事/休憩/出勤→仕事→昼食(朝作ったものを温める)→仕事→退勤→風呂→夕食作成/休憩→夕食
というのがおおまかな平日のスケジュール。
子供の学校がない在宅勤務時は、朝は少しゆっくり起きて、そのかわり、昼休みに急いで昼食を作り、できたてをみんなで食べていた。
また早起き弁当作り生活が始まったので、睡眠不足がつらい。がんばろう。

夏の終わりと共に、長期に渡った安倍政権も終わりを迎えようとしている。
先月28日に、安倍首相が辞任を表明した。
この未曾有のCOVID-19パンデミックで、間断なく政治的決断を迫られてきたストレスはいかばかりかと推察する。
種類は違うが持病を抱えている身として、まずはゆっくり心身を休めて、健康を取り戻されるよう願う。

とはいえ、7年8ヶ月の安倍政権時代を振り返ると、実にいろいろなものが壊されてきたと思う。
与党による数々の強行採決や委員会開催拒否・審議拒否に代表される民意を無視した国会運営、統計不正問題や公文書管理問題の軽視・悪化、入管問題や外国人技能実習生問題に代表される人権の軽視・悪化、「ご飯論法」に代表される国民への不誠実な対応等々、民主主義国家を支えていると信じてきたものが根幹から揺らぎ、覆されてきた。
怒りと悲しみと無力感にじわじわと蝕まれ、口を塞がれていくような時代だった。

次期首相候補は菅義偉さんが最有力候補らしいが、はたしてこの時代の気分は変化するのだろうか。
正直、あまり良い方向に変化することは期待できないが、落ち込んでばかりもいられないか。

今日のCOVID-19

先日開かれたアドバイザリーボード会議では、「新たな感染者数は全国的には緩やかな減少傾向が続いているものの、沖縄県や福岡県など増えている地域もあり、引き続き警戒が必要」と評価されたとのこと*1
先月末*2から劇的に状況が改善しているとはいえないようだが、このまま各地で実効再生産数(Rt)が漸減していってくれることを願う。

もっとも、人の活動が増えて移動と接触が増えれば、感染はまた増えるだろうから、心構えはしておかなくてはいけない。

先日の安倍首相の会見で、検査能力の抜本的拡充として、「1日20万件の検査体制を目指す」「高齢者施設や病院では、地域の感染状況などを考慮し、職員の皆さんに対して定期的に一斉検査を行う」等の方針が発表された*3

検査と隔離については、COVID-19が問題となり始めて以来ずっと議論の種だが、私は今のところ、おおむね以下のように考えている。
コンタクトトレーシングが追いつかないくらい感染が拡大している状況だと、中途半端に検査を拡大するのは得策ではない*4
その場合も、感染拡大防止のために接触削減は必須だが、ロックダウンはデメリットが大きすぎる。(たとえばアプリベースの)接触者の無検査自主隔離は、手続的な費用はさほどかからないかもしれない。しかし、感染者がある程度多い状況で、接触が判明したら自主隔離という方針を徹底すると、回らなくなる職場が多くなりそうだ。
接触者に一律に自主隔離を求めず、社会経済活動を維持していこうとするなら、せめて無症状での感染拡大リスクを下げるために結局は検査が必要に……という堂々巡りになってしまうのが悩ましいところである。
たとえば高リスクのエッセンシャルワーカーに限って定期的な検査を行うとか、そのへんが落としどころになるのではないかと考えていたので、世田谷区や国の方針は、わりと合理的に思える*5

今日の息抜き

先日買った、Switchの「棋士・藤井聡太の将棋トレーニング」が実に楽しくて、暇さえあれば遊んでいる。
何しろ元がヘタクソなので、伸びしろがすごい。楽しい。

*1:コロナ専門家会合「感染者 緩やかな減少傾向続くも警戒必要」 | 新型コロナウイルス | NHKニュース

*2:忙しい暑い忙しい - 科学と生活のイーハトーヴ

*3:令和2年8月28日 安倍内閣総理大臣記者会見 | 令和2年 | 総理の演説・記者会見など | ニュース | 首相官邸ホームページ

*4:無限のリソースがあるなら別である。

*5:「世田谷モデル」も国の方針も、ほぼ同じ思想と思われるが、世田谷モデルはずいぶん批判され、国の方針はさほど批判されていないようなのが不思議である。自治体の判断だと反発され、国の判断なら信用されるのだろうか。