緊急事態宣言解除と「新しい」ナントカ

5月25日に緊急事態宣言が全国的に解除された。
解除の見通しが報道され始めた時点で、早く元の働き方や生活に戻したいというような話もちらほら聞いていたため、解除明けにどっと人と人との接触が増えることにならないか心配していた。

蓋を開けてみれば、慎重な事業所も多かったようで、一気に元どおりとなる事態は避けられているようだ*1
緊急事態宣言解除後もテレワークの継続を、と西村大臣が訴えていたことも効いたのかもしれない*2

よんどころない事情があったので、今日は職場に出勤したが、街はずいぶんと落ち着いた雰囲気だった。
おしゃべりしながら連れだって歩いているサラリーマンは、4月終わり頃(ゴールデンウィーク直前)の方がむしろ多かったのではないか、という印象だ。

このままうまいこと、ソフトロックダウン後の生活に向けてエンジンをかけていけるといいと思う。

ソフトロックダウン後の生活を表すキーワードといえば、「新しい生活様式」である*3
東京都の小池知事は「新しい日常」という言葉を使っている*4

何をするにしても、自分や他人がこのウイルスを持っているかもしれないという可能性を常に頭の片隅において暮らす、いわゆる「with コロナ」の生活を、「新しい」というキラキラした形容詞で表現することには抵抗もあるが、古いか新しいかで言えば新しいとしか言いようがないのも確かだ。

在宅勤務をずっと認めることにしたり、在宅勤務を標準とすることにした会社まで出てきている*5。これはまちがいなく「新しい」動きと言っていい。

物事が動いている渦中にいるときには、その動きがどれほど激しいものかを相対的・客観的に判断するのは難しいけれど、あと数年、数十年したときの私は、この数ヶ月の変化をどう評価しているだろうか。
やっぱりかつてない激動だったと思うだろうか。
それとも、それほどでもなかったと思うだろうか。