ガス欠その後

昨夜遅く、E君に電話して、細胞をF研のインキュベーターに移したことを言うと、「CO2なくてもだいじょうぶらしいんで、僕のだけ、もとのインキュベーターに戻しておいてください」とのことだった。


彼は今日、細胞の植え継ぎをする予定だったので、自分の研究室にあるほうが、たしかにやりやすい。というわけで、ふたたび彼の細胞を内分泌のインキュベーターに戻し、帰宅。


さて今日。

のんびりブランチをとり、車の調整をし(といっても、スタンドでやってもらう。愛車家失格)、ちょこっとドライブなどしてから、研究室に出勤。

デスクの上に、E君のメモが置いてあった。


「やはりCO2がないと、Medium(*培地のこと)のpHが上がりすぎて死んでしまうようです。まずは報告まで」


なに~?!

私は、CO2の影響を見ようと、自分の細胞を一部、問題のインキュベーターに残しておいたので、あわてて見てみる。

・・・壊滅的だ。


培地には、pHの変化で色が変わるような指示薬を入れてあるが、たしかに、色も若干変化している。

念のため、pHを測ってみた。

細胞が死んでいる培地は9.3、つくったばかりの培地は8.0。まともなCO2インキュベーターの中に入れておけば、おそらく8.0よりはもう少し、下がっているだろう。


予想以上に、CO2の働きは大きかったようだ。

E君に電話したら、幸いにして、細胞のフリーズストックをもっているとのこと。新しいCO2のボンベが来たら、また起こせばよい。


やはり、ガス欠はおそろしい。

というわけで、自分にもガソリン、入れようかしら♪