ドラマ

昨日、髪を切った。

いつも担当してもらう美容師さんは、耳にピアスをたくさんあけ、手や指にはタトゥーを入れ、
いかにもクラブ(語尾上げ)で踊っていそうな見かけ。
・・・のくせに、趣味が歴史と古雑貨、という、ちょっと変わったおにいさんだ。

髪を洗ってもらいながら、「三国志」で誰が好きか、という話題で盛り上がった。
ちなみにおにいさんは関羽、私は曹操である。

髪を切ってくれながら、おにいさんがしみじみと言った。

「なんか最近、ドラマ見てもおもしろいと思えなくなっちゃって。
 CNNのドキュメンタリーとかばっか見るんスよ」

「あ、おんなじ」

「小さいころ、両親がニュースとか見てるじゃないスか。
 なんてつまんねーもん見てんだろ、とか思ってたんスけど、あれ、何気におもしろいんですよね。
 これってやっぱ、年っスかね」

おにいさんは、私と同年代である。
その私は、最近、日曜の朝のサンデープロジェクトが癖になっている。ほぼオヤジだ。

私だって、女子高生時代、そして大学学部時代は、トレンディー・ドラマにはまっていたものだ。
ところが、ここのところ、どうもドラマにひたりきれない自分がいる。
そもそも、ドラマをやっている時間に家に帰り着くことはめったにない上、
たまに見ても、なんとなく白けてしまう。

キムタク主演の、超高視聴率ドラマ「HERO」でさえ、説教臭さと不自然さのほうが鼻についてしまう。
キムタクを見てもときめかないなんて・・・
私・・・私・・・

女として、ダメになってしまったのかしら?

いや、織田裕二を見るとときめくので、まだダメにはなっていないはず。
私の嗜好の変化は、ノンフィクションのおもしろさにめざめた=オトナの女になった 証拠である
・・・としておこう。

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今週の週刊朝日

林真理子氏と上野千鶴子氏の対談がおもしろい。
こんなにほんとのこと、男の人にバラしちゃっていいのかなあ。
でも殿方は、ビビるだけで、それを参考になんかしないよな、きっと。
勇気のある方はご一読を。ドラマよりおもしろいと思います。

たしかに、すべての女性がストレスなく「オバサン」になれることが、究極のフェミニズムだよな。