ドラマ『女子的生活』の話とか

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 年明け早々、バタバタと仕事をしているうちに、子供が高熱を出し、あちゃー、と思っているところに関東地方の大雪。

 ようやく子供の体調が回復してきたら、今度は学級閉鎖。インフルエンザがまだまだ流行しているようですね。

 

 こんなふうに忙しくなると、ブログを書きたくなります。よね? ね?

 

 というわけで、ご挨拶が大変遅くなりましたが、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 今期見ているドラマやアニメで、印象に残っているものの感想をいくつか。

 ……と思ったのですが、ドラマ『女子的生活』だけで、結構長くなってしまいました。

 以下、少々ネタバレ含みます。

 

 

www.nhk.or.jp

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 志尊淳さん演じるトランスジェンダー女子の「みき」が主人公のドラマ。

  「『好き』が女の子を強くする。そういう女の子が、大好き」

 と言う、そのみき自身が、『好き』で強くなっている姿が素敵です。

 

 このドラマは全4話ですが、どうやら各話に約一人ずつ、みきとメインに関わる人物が登場する構成のようです。

 その人物たちが、いずれも一癖ありげで、最初は「う、こいつ、ちょっとヤなやつかも」と思わせられるのですが、みきと彼らとの関わりを見ていくうちに、なんだか愛おしく思えてくる。

 この “みきマジック” とでも言うべきものが、魅力のひとつです。

 

 第1話で、みきが出会った小悪魔的女子の「ゆい」(小芝風花)。

 セレクトショップの店員です。ゆいは、ゆるふわナチュラルな見た目や言動とは裏腹に、プチプラアパレルメーカー社員のみきに対して、「あんたの皮なんか牛以下だよ。このゆとりビッチ」などと笑顔で言い放つパワーの持ち主です。

 でも、みきはこのゆいちゃんが気に入って、ゆいちゃんもみきが気に入り、二人はなんだかんだで付き合うことに。

 

 第2話で、みきの前に現れるのは、リストラされていろいろこじらせてしまっているかつての同級生、「高山田(ミニーさん)」(中島広稀)。

 みきに向かっていきなり「下、切ったの」という言葉を投げつけたりと、かなり強烈にイヤなやつオーラを出しまくります。

 みきは、この高山田を厳しく、きっちり構ってあげるのですが、その過程で、見ているこちらも「高山田、ちょっとかわいいかも……?」と思わせられるのでした。

 

 第3話では、みきがひょんなことから仕事で地元に帰り、父(本田博太郎)と兄・敏生(鈴木裕樹)に会います。

 常々みきの存在を疎ましがっていた兄・敏生は、女性の姿のみきと初めて出会い、「おまえが好き勝手やってるから、俺はこんな田舎町から出られないんだ」と怒鳴りつけます。

 みきと敏生は、完全に仲直りをするわけではないのですが、前よりはちょっといい感じの「距離」を見つけたようでした。

(関係ないのですが、志尊淳さんはトッキュウ1号、鈴木裕樹さんはゲキレッド。スーパー戦隊のレッド対決でもありますね)

 

 視聴者が「こいつ、ヤなやつかも」と思ってしまいそうな登場人物への偏見を、実は自分がいちばん偏見にさらされていそうなみきが、鮮やかに、痛快に、ときに切なく解きほぐしていく。

 毎回、「みき、カッコいい……」とため息をつかざるを得ません。

(実は第3話では、「この人かわいそうでいい人かも」と思ってしまった登場人物が「ヤなやつ」だった、という逆転パターンもあるのですが)

 

 各話のゲスト登場人物の他に、みきを取り巻くレギュラーメンバーももちろんいて、その誰もが魅力的。

 職場の上司、同僚たち、そして何より、ルームシェアしている、元同級生の後藤(町田啓太)。

 後藤は、しばしば無自覚な言動でみきを怒らせるのですが、おもしろいのは、この後藤が「学ぶ人」であるところ。無自覚なことはあっても、決して無神経にはならないという、希有なキャラクターです。

 

 小学5年生の子供と見ていますが、このドラマを子供と一緒に見て、話ができる時代に生まれてよかった、と思います。

 

 最終話、とても楽しみにしています。