金魚坂

去年の暮れにオープンしたばかりの新しい喫茶店「金魚坂」に、みんなでランチを食べに行った。

本郷通りから、ちょっと路地を入ったところにある。
古い金魚屋さんだったのだが、金魚販売に加えて喫茶店も始めた、という変わったお店だ。
コーヒー・中国茶・シガー、そしてお食事を扱っている。

入ってみると、なんともふしぎな空間が広がっていた。
一階にはカウンター席とテーブル席がある。机は木製。
あの間取りは、なんと表現したらいいのだろう。かなりイレギュラーである。
室内のあちこちに、多様な金魚鉢がおいてある。もちろん金魚入り。

分子生理学研究室の助手Yさん(憧れの人。ただし既婚)と、ドクターコースのWさんがいた。

われわれ5名も席を取り、ランチを注文。
みんな、「とろろ御膳」である。
とろろごはんとおみそ汁、漬け物、しらすに大根おろしを添えたの、そしてメインは肉か魚を選べる。
肉は豚の角煮、魚は銀鱈の煮付け。
薄味でおいしい。

食後にはコーヒーがつく。

室内にはピアノが置いてある。ときどき生演奏をするらしい。
ピアノの上には、「月刊 錦鯉」なる雑誌がおいてあった。
開いて、そのマニアックさに驚く一同。

「色合いの良さは"きわ"で見るらしい」
「カミソリとかマルゾメって何?」

お店を出るころには、みんないっぱしの錦鯉通になっていた。
外では、金魚をたくさん売っている。
見ているうちに、どれもほしくなる。
錦鯉もいる。

「あ、これは"光り無地"だ」

・・・おそるべし、「月刊 錦鯉」。

今度、桂文治さんの落語と、向島の芸者さんのおどりを楽しむ会が、金魚坂にて開かれるらしい。
粋だ。

やっぱり本郷はいいねッとくらァ。てやんでェ。

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本日のお初

沈丁花の香りがした。
この春、初めてだ。
今日はほんとうに暖かかった。
春一番が吹く、と予想されていたけど、どうだったのかな?


本日のひとりごと

なーんと。
2番目のアミノ酸がPheになっているだけで、アンタゴニストになるのね。
論文は、ちゃんとスミからスミまで読もう。
あ~~~~~、これを知ってたらなあ。修論発表のとき。

それにしても、芳香族アミノ酸ってのは、なんか意味あるんだろうか。
でも、Guinea pig型GnRH(2番目がTyr)はアンタゴニストとしては働かないようだし。
ますます、今後のアッセイに期待がかかる。
早く、IP3の産生をみてみたい。