すっかりリフレッシュしてしまいました。
労働者諸兄姉、もうしわけありません。
それにしても、家を出てから前橋ICを降りるまで、ちょうど90分。
なんて群馬は近いんだろう。
1日目:
車を出した瞬間、おしよせた解放感に、思わず歓声をあげてしまった。
平日午後の関越はガラガラで、この上なく気分よく走れた。
友人宅は前橋市内にあり、17号から少し入ったところ。たいへん便利な立地だ。
とても行いのよいお嬢さんである友人の人徳で、マンションの管理人さんが、
親切にも駐車場を貸してくださった。
荷物を置いて、3時のお茶などしつつ、さっそくいろいろおしゃべりをする。
彼女と会うのは1年ぶりくらいだろうか。
メールのおかげで、久しぶり、という感じがまったくしない。
チョコレートやクッキーをかじりながら、どこの温泉に行くかを相談。
「るるぶ」や「まっぷる」の特集を広げての考察の結果、渋川温泉の「渋川スカイテルメ」に決定。
地上15mに宇宙船のように張り出した中に、大浴場がある。
98年にできたというから、まだ新しい温泉だ。
設備が整っているし、ロッカーだってもちろんタダ。
嬉々としてさっそく浴場へ。
洗い場はコンパートメントにわかれていて、その配慮がうれしい。
お風呂は、ふつうのと、ジャグジーと、寝湯、サウナ、さらに露天風呂がある。
当然のことながら、ぜんぶ入る。
寝湯というのは初体験だったが、寝ながらお風呂に入るのは、とてもとても気持ちがいい。
ただ、これもジャグジーになっているので、手すりにつかまらないと、体が浮き上がってどんどん流されてしまう。
きゃーきゃー言いながら、必死になって寝っころがり、実に楽しかった。
塩化ナトリウムとカルシウムなどが入ったお湯で、とてもあたたまる。
暖かい日だったので、そんなに冷えているとも思わなかったのだが、足の先がじんじんするほど芯からあたたまった。
それにしても、脱衣所の女性たちを観察しているとおもしろい。
ある程度年齢のいったおばちゃんというのは、体の拭き方が威風堂々としている。
立ち方だって仁王立ちである。そのまま風に吹かれている人もいる。
若い女性は、心なしかいろんなところを隠しつつ、壁に向きながら体を拭いてそそくさと着替える。
どんな経験の積み重ねが、私たちを変えるのだろうか。ちょっとおそろしい。
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さて、夜は、友人の心づくしの手料理と、私持参の白ワイン(お気に入りのドイツワイン「Night Music」)で宴会。
おしゃべりの内容は、部外秘である。
彼女お手製の杏のお酒がとてもおいしかった。
売っている杏露酒なんかより、はるかに香りが高い。おみやげにまでもらってしまって、ありがとう。
二日目:
前夜、3時近くまでおしゃべりしたため、ちょっと寝坊をしてブランチ。
その後、いちご狩りへ。
お世話になったのは、赤城にある須田いちご園。
いちご狩りは、実は初体験なのだが、こんなに楽しいとは思わなかった。
温室の中に入ったとたん、甘い香りがおしよせる。
平日ということもあってか、お客さんはほとんどいず、見渡すかぎり真っ赤ないちごを、取り放題、食べ放題。
それにしても、どうして、自分の見つけたいちごが、どれよりもおいしいように思えるんだろう。
「ねえ、見て見て、これおいしそうでしょう」
と友人に自慢するが、次に見つけたものだって、おいしいに決まっているのだ。
あたたかく甘い香りの中で、好きなだけいちごを食べていると、放恣で怠惰な気持ちになる。
これが桃だと、桃源郷になるんだろう。
驚いたのは、実っているいちごというのは、木苺と同じ香りがするということ。
小さいころ、原っぱに自生している木苺をよく食べていたのだが、そのときを思い出させるような香りがした。
同じベリーだとは言え、パックで売っているいちごは、こんな香りはしない。
もうひとつ驚いたのは、いちごの花は、梅の花の香りがするということ。
バラ科なんだなあ、と改めて思った。
おみやげのいちごワインを買い、一路、榛名山へ。
中腹にある「フォレスト・コート 上州森のビール」というブルワリーに立ち寄り、ビールを買う。
レストランで、ノンアルコールの麦発酵ジュース・スカラベウスというのを飲む。
甘酸っぱいけれど、どことなくビールっぽい。ふしぎでおいしかった。
値段が、なんと一杯100円。それもうれしい。
友人を家に送り届け、あわただしく別れを惜しんで、帰宅。
帰りの高速も空いていた。環八が少々混んでいたが、すんなり帰ることができた。
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居は気を移すというが、ほんとうだ。
場所を変えるって、いいなあ。癖になりそう。