とある有名な女性誌を見ていたら、「DNAペンダント」なるものの広告があった。
DNAを可視化して、ガラスのペンダントヘッドの中に封入してくれるんだとか。
彼氏のDNAといっしょに入れることもできるんだというが・・・
うーん、わかりづらい感覚だ。
申し込むとサンプル採取キットが送付されるので、頬の裏の粘膜を綿棒でとって送り返す。
そこからDNAを抽出し、ペンダントヘッドにとじこめるそうだ。
そんなめんどくさい手順を踏んで、彼氏の体細胞DNAを身につけるより、
減数分裂後のDNAをダイレクトにいただいたほうがマシである。
ちなみにお値段は、ひとりぶんのDNAだと5000円、ふたりぶんを一つに入れると8000円。
こんな商売のしかたがあったんだなあ。
それにしても、DNAは、どうやら呪術的な神秘に満ちているように見えるようだ。
-
-
-
-
- -
-
-
-
雑誌には、いろいろとアヤシゲなグッズのコマーシャルがあるが、DNAは大活躍である。
「ついに最終販売! 残りわずか753個! 売り切れ迫る!」
というブレスレット・ガイアなるものも、DNAに働きかけるらしい。
このブレスレットに使われている厳選された鉱石・ヘマタイトは、その特殊な磁気によって、体内の血液をサラサラにし、未知なる物質「D・N・A」(なぜか中点が入っている)をも同時に活性化するんだとか。
で、「D・N・A」が活性化すると、今まで眠っていた第六感が呼び覚まされ、超人的な直感能力、
復縁運、異性を強力に惹きつけるフェロモン効果、予知能力、パチンコなどのギャンブル運などの効果があるという。
ちなみに、この「特殊な磁力」を特殊撮影によってとらえたという写真が載っていた。
「空気中の生命エネルギーを振動させているのが確認できる」と説明書きにはあるが、
一重のブレスレットが二重に映っている。
どう見たって、振動しているのは撮影者の手である。
それにしても、DNAを活性化ってどういうことだろう。
転写・翻訳が活性化するんだろうか。それは、かえって問題だと思うが。
なお、このブレスレットはニューヨークでも大反響らしい。