「・・・しか~ない」

若い女性向けの雑誌の見出しで、最近よく見かける構文がこれ。
「・・・しか~ない」

たとえば、今週のオズマガジン。
「ホントに効くものしか欲しくない」
のようなもの。

ほかにも「似合う服しか着たくない」など、当たり前じゃん、とツッコミたくなるような見出しがよくある。

文明評論家ふうに分析すれば、あふれかえる情報の中で、ほんとうに必要なものだけを労することなく知りたい、また、限りない欲望が放恣に広がることに危機感を持ち、真に自分を豊かにする欲望だけを追求したい、というようなことだろうか。

分析はともかく、「・・・しか~ない」は、けっこうインパクトと説得力がある。
私なりに応用してみると、
「成功する実験しかしたくない」

もちろん、失敗は発明の母。科学は失敗から生まれると言ってもよい。
が、わかっていても、理由のわからない失敗は、やっぱりうれしくない。

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本日の細胞

実験の失敗の理由がわかった!
どうやら、せっかく細胞クンがつくってくれたタンパク質を、ぜんぶ壊してしまっていたらしい。
それじゃ、うまくいくはずがないよね。

せっかくの細胞クンの好意(?)を無にしてしまっていたわけだ。
すまん。
輝かしい未来へつながる失敗、ということで許して。