かゆいところに・・・

本日、修士論文を提出。
しめきりの2分前。・・・「諸事5分前精神」には、3分ばかり足りず。

修論が終わったんだもーん、と言っても気は抜けない。
発表までに、まだまだやるべき実験は山積み。

というわけで、引き続き働いてもらう細胞クンのエサ=培地の準備をする。
培地は、それぞれの細胞の好みに合わせ、いろいろな栄養が粉末になって売っている。
その粉末を水に溶かすだけ・・・なのだが、これが一苦労。

とにかく、無菌状態にしなければならないので、培地を入れるビンの洗浄からして大仕事なのだ。
細胞に毒なものを入れてはいけないので、洗剤も使わない。
どのようにするかというと、ひたすら、ひたすら、ひたすら、水で力いっぱいゆすぐのだ。

ひとつのビンに水を3分の1ほど入れて、しゃこしゃこと20秒ほど振りまわす。
水を換えて、これを9回くりかえす。
仕上げに超純水でまた9回ゆすぐ。
ビンが何本もあったりすると、ほんとうに腕が痛くなる。

そのようにしてきれいになったビンを、160度の高温で乾熱滅菌してできあがり。

ところで、こういった洗い物をしている最中、顔がかゆくなるのはどうしてだろう。
両方の手がはなせないにも関わらず、鼻のわきとか、おでことかが、無性にかゆくなる。
人が見ていないのをいいことに、思いっきり顔をゆがめても、収まらない。
がまんできなくなって、濡れた手でかくと、その場はすっきりするのだが、しばらくすると、濡れた跡がじわじわと乾きはじめて、またかゆくなる。

不自由だ、という切迫感がかゆみを呼ぶのだろうか。
食器を洗っていても、同じ現象が起こる。

そういえば、小さいころ、ピアノの練習をしているときにも、よく顔がかゆくなった。
こっちは集中力の欠如だろう。

同じような経験をお持ちの方、解決法があったらご教授ください。