というわけで、新しい研究室での生活がぼちぼちと始まっている。
しかし、旧研究室のおかたづけも残っているので、行ったり来たり。
なんと、細胞生理化学研究室では、研究室名入りのノート用紙およびバインダーが支給され、実験に当たっては、「目的・材料・方法・結果・考察」をきっちり記録することになっている。たまったノートはファイルして、国家財産として保管されるのだ。
まあ本格的、と感心してしまった。「いかにも分子生物学の研究室みたいだよね」とは直接の上司・SSK氏。
これまで、ごくいいかげんな実験ノートをつけてきた身としては、ありがたい仕組みだ。
実験の失敗はすごく減るらしい。
そうだろうなあ。1年後に見直して、何をどう考えてやったのかさっぱりわからん、ということはなくなりそう。
現在は、机のセットアップだの実験の準備だのをしている。
目標は「頭のよさそうなデスクの創製」。
SSK氏の「できるかな~」という力強い励まし、「完成したら見に行ってあげますよ」というEくんの嘲笑を背に受けつつ、がんばっている。
卒研のころ、旧細胞生理で私が使っていた名前入りのチップケースが出てきた。
なつかしい。