私の王子さま

昨夜、NHK教育テレビで、キーロフバレエの日本公演「白鳥の湖」をやっていた。
世界でもっとも美しい舞台、と言われるだけあって、ほんとうに美しかった。
踊りはもちろんのこと、オーケストラも。
プリマ、と呼ばれる人は、それだけのことがあるのだなあ、と思った。

それにしても、どうして「王子さま」という人種には、ぼんくらが多いのだろうか。
人魚姫の王子も相当なもんだと思っていたが、白鳥の湖におけるジークフリート王子もかなりなタワケ者だ。

オデットそっくりなだけで、まったく別人のオディールに、なぜあっさりと愛を誓える。
じゃあ、オデットじゃなくたってよかったんじゃないか。
悪魔ロットバルトのせいにするなんざ、卑怯者の極みである。

よくいるんだ。「魔が差した」っていうの。

オデットは、どうしてこんないいかげんなジークフリート王子を一途に思い続けるのだろう。

人魚姫の王子は、声が出ないというだけで、人魚姫を見分けられずに、魔女に惚れちゃうし、シンデレラの王子にいたっては、靴の合う合わないでしか、女性を判断できない。

それなのに、お姫さまたちは、ぼんくら王子たちを愛し、助ける。
実にけなげである。

私はぜったい、王子さまなんて信用しないわ。
いつかほんとに現れたときは、そりゃ、考えないでもないけれど。

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本日の忘年会

今日は、生物科学院生会の飲み会である。
今週は忘年会が続く。
みなさま、時節柄、肝臓にはくれぐれもご注意を。