昨日の追記

「搾取している側の愚民化政策」と書いたけれど、愚民化は決して政府・官僚・諸外国の意図だけで進んでいるのではない。「搾取する者とされる者」という構造は、人が集まれば規模を問わずに存在する。安定した捕食関係を成り立たせるために被食者をだましてしまえ、という捕食者たちの意図が、網の目のように張り巡らされているだけかもしれない。(と思えば、それほど目新しい現象でもなさそうだけど)


たとえば既得権益にあぐらをかいている研究リーダーたちは、「努力次第で優れた研究者として認めよう」と大量のポスドクを釣って使い捨て。覇気を失った男性労働者に見切りをつけた経営者や政治家たちは、「女性ならではの感性」「女性とは思えない働きぶり」という矛盾した言葉で女性の特権意識をくすぐり、結局はワーカホリックのオヤジキャリアウーマンを養成してこきつかう。

どちらの例にも共通しているのは、搾取される者どうしの競争と対立をあおり、搾取者に対する不満や現状認識から目を逸らさせる巧妙な戦略だ。


不安や不満の原因は、案外身近なところにいる搾取者かもしれない。そしてもっと言えば、自分が搾取されていることに気づかない(目をつぶっている?)自分自身かもしれない。

なんか割に合わないなと気づいたら、自分を守るために頭と体を使うのが現実的だろう。たとえそのために、「かくあるべき自分」の自己評価を下げなくてはならないとしても。


二日続けて、面倒な独り言を書き散らしてしまった。とっちらかっていてゴメンナサイです。