苦あれば楽あり

とある目的で、業務外の勉強を進めている。

主に通勤電車が自習室なのだが、落ち着いて机に向かう時間も欲しい。となると、娘を寝かしつけたあとになる。・・・これがつらい~。


何もなくても、仕事から帰って、娘と食事・お風呂を済ませて遊び、寝かしつけたら、そのまま一緒に眠ってしまいたくなるのだ。

(眠っちゃってたこともしばしば)

id:coffeekudasaiさんを始め、ママさん院生の皆さんを、心の底から尊敬するですよ。

育児と仕事の両立よりも、育児と学問の両立のほうが、絶対に難しいと思う。後者を成功させている方々は、ものすごく意志が強いんだろうなあ。


それはそうと、こないだ初めて、夫に帰宅後の娘の世話をすべて任せて残業してみて思った。

・・・こりゃ楽だ。

職場の人たちに気兼ねすることなく、「ここまでやってしまいたい」というところまで仕事ができる。

お迎えの時間を気にして、駅まで・駅からの道を走ることもない。

大人の晩ご飯のお弁当などを買い、帰ったら、娘のご飯とお風呂が終わっている。


そりゃ、世の中の男性は、仕事ばっかりして家に帰らんわな(夫のことじゃないですよ)。


折しも、NBonline 「数字で見る男と女の働き方」で、「良い残業・悪い残業 「本音は家よりも会社が楽しい」!?」なるエントリが。

形だけ整えられた制度と現場との乖離も問題だけど、次に引用する実態も見過ごせない。

 だが筆者自身の経験を思い起こすと、長時間労働や休日出勤を、必ずしも「企業に搾取される労働者」という視点だけでは説明できない場合もある。仕事は時に私生活より楽しく、充実感をもたらしてくれるからだ。つまり、労働者が自ら進んで長時間働き、それによって充足を得ることもある。


(中略)


 会社で仕事をしていると、上司や同僚がねぎらいの言葉をかけてくれ、褒めてくれる。昇進や昇給を通じてきちんと評価される。一方、家事労働にはそうした報酬がない。


さらに踏み込めば、ほんとは仕事を楽しんでいるのに、なぜかそのことを子どもや妻(もしくは夫)に後ろめたく思い、大変だ大変だとため息をつき、「不快という貨幣」(By 内田樹さん)をふりかざす男女のメンタリティこそが問題であると思う。


仕事が楽しい。それでいいじゃないか。

後ろめたく思うには理由があるはず。その理由から目をそらして、疲労感をアピールし、不機嫌になることでごまかすのは、もうやめにしないか。


私たちの家庭は楽しい場所にしたい。自然に笑顔の生まれる場所にしたい。

何を決断し、どう行動し、誰を、何を思いやるか。それは、そもそも幸せな家庭を築くためではなかったか。




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