あい・らぶ・ぷろていんず

久しぶりにタンパク実験をしている。

タンパク質を扱う実験は、「モノを扱っているぞ!」という実感があって好きだ。

DNAやRNAだってモノには違いないのだけど、結局それらに求めるのは情報。モノを扱いながら理論にさまよいこむところが、どうも気持ち悪い。モノとしての性質も単純でつまらない。

その点、タンパク質には実働分子としての貫禄と説得力がある。その上、ひとつひとつの性質が千差万別で、見ていて飽きない。


しかも、今回扱っているのは、私が発見したファージのタンパク質のひとつ。自分で見つけたモノの性質を自分で調べているのだから、わくわくしないほうがおかしい。

現金なことに、ほかに抱えているプロジェクトにくらべて、格段に効率よく仕事が進んでいる。



引き出物騒動は、どうやら収束に向かいつつある。わが母上のアイディアに感謝である。