今まで大きな口を叩いてきたツケが回ってきたのか、昨日の実験結果もはかばかしくなかった。
これでは、学会の発表には使えない。
どうやら、国際的に恥をかく覚悟を決めるときが来たようだ。
あー、クソ。
楽しみにしていたペナン島の青い空と青い海が、ちっとも心を躍らせてはくれなくなった。
・・・うーん。
やっぱり、どう考えてもこのままで行くしかないんだろうな。
コンチクショーメ。
しかも発表は最終日と来ている。
ずっと心が安まらないじゃないか。
それにしても、学会の度に命が縮まるような思いをするのはたくさんだ。
見切り発車は、もうやめよう。
なんでこんな競争の激しい分野に来ちゃったかなあ。
しかもみんながやってそうな動物で。
誰か研究成果を抜くなら抜いてくれよ、とすら言いたくなる。
そして、私を楽にしてほしい。
もちろん、これは「お仕事」をしている研究者にはあるまじき発言。
冗談にでも言ってはいけないことだ。
やるさ、当然。