あっっっっっ!

という間に今週もおしまい。

いやもう、淀みに浮かぶうたかたはかつ消えかつ結びて、諸行無常の響きあり(←むちゃくちゃ)。


今週は水曜・木曜と、ある学会に行っていたので、よけいに速く過ぎた気がする。

今まで参加したことのない学会だったので、質疑応答の時間に何度か質問していたら、「あそこの会社にえらくバリバリな女の子が入った」という噂が立ってしまった。

・・・なんでかなー。ほかのおじさんたちだって、ちょこまか発言してたじゃん。

と思っていたら、同行した部長に言われました。普通の企業の人たちは、他社さんを考慮して、「あ・と・で」「個人的に」スピーカーの先生方に質問するんだそうな。

もちろん私とて、自分および自社の興味の方向性が悟られる危険性のある内容については言及せず、アカデミックな議論に終始した。また、突っ込んだ話は折りをみてするくらいのことも配慮している。そこは部長もよくわかってくださっているし、叱られもしなかった。

むしろ、オーガナイザーの先生方からはかなりな好評を博していたと、あとで部長に聞いた。(データ無し子さんにつき、懇親会はパスした)


でもねえ。わかっちゃいるけど、ケチくさい話ではあるよね。公式質問くらいでお里が知れて、誰にでも真似されてしまうような研究はしたくないなあ。


会社でディスカッションをしていて、私のアイディアが、いつのまにか先輩方や同僚君のアイディアとして発表されている、ということは既に幾度かあったりもする。考えてみれば、そっちの方がよっぽど「きーっ」となるべきことなのかもしれない。しかしながら、私はそれに苛立つことはないし、「それ考えたのアタシよっ!」と言う気もない。みんなで大きな成果が出せればいいじゃない、という肚があるせいだと思う。(工場や営業の方々のことを思えば、そ~んな尻の穴のちっちゃなことは言えません。第一、私のがほんとうに「使える」アイディアかどうかなんてわかんない)

「自分の名前はどうでもいい」なんて、数年前の私なら思いもよらなかった発想なのだが、ふしぎと博士号をとったあたりから、「署名なんて適当にしとけば」という感じになっている。


基本的に、公の場で公に議論するのは大好き。学生気質が抜けないのかもしれないが、そこに私は充実感をおぼえる。公式の質疑応答ではタテマエの答えしか帰ってこない、と部長はおっしゃるが、そこをうまく突いて、公式にホンネを引き出すのもテクニックなんじゃないかなあ。もちろん、飲みニュケーションも好きではあるけども。

競争とか利益とか、もちろんわかった上で、あえて言ってみたかったことでした。

今日、本社の方から激励のメールが来ていた。学会での私の活躍(?)をどこやらから聞いて、励ましてやろうと思われた由。ありがたし。