疲労の極

なんとかスライドをつくり、買い物に行き、バイトに行き、コンビニで夕飯を買って、研究室に戻ってきた。

くたびれはてて、呆然とご飯を食べ、お弁当ガラをビニール袋に押し込んで、
ゴミ箱に入れてから気がついた。

「あ、飲み物もいっしょに捨てちゃった」

あわててビニール袋を開ける。ない。
そう、そんなもの買っていなかったのである。

「飲み物、買ってなかった」

傍らで、N嬢が、哀れむように私を見る。
「そうとう疲れてますねえ」

そのようだ。

それでも、移動の間はきっちりガイドブックを熟読している私。
さーて、どこに行こうかな。