ちがうよッ!

今朝の東上線でぼーっとしていたら、下板橋駅から元気な小学生がわんさと乗ってきた。
4年生くらいだろうか。
それにしてもまあ、女の子たちのしゃべること、しゃべること。

どうやら男っぽい言葉を使いたい年頃らしく、かなり乱暴な言葉づかいだ。
そりゃそうだろう。
この年でぶりっ子(死語か?)や、天然系をやっていると、まちがいなくイジメられる。

黙って聞いていると、彼女たちは何やらモメだして、「ちげェよ!」を連発している。

この「ちげェよ!」、私の友人たちもよく使うが、どうも落ちつかない言い方だ。
キタナイ言葉だからではない。音便がまちがっているからである。

たとえば「悪い」なら「わりィ」と言えるし、「すごい」なら「すげェ」と言える。
でも、「違う」だけは伝法な言い方ができないことに、男の子たちはもどかしい思いをしたのだろう。
そこで発明された「ちげェ」だが、残念ながら文法がまちがっている。

「ちがい」ならAIの音便で「ちげえ」になる(例:ちがいない→ちげえねえ)。
「いたい」が「いてえ」になるのといっしょ。

「ちがう」ならAUの音便だから、「ちごう」と言わなくてはいけない。

そんなクラシックな言い方をするわけにもいかないから、
無理してヤクザな言い方を発明したのだろうが、てんで言葉に対する感覚が雑。
それでイキがろうなんざ、しゃらくせェや。

男らしく、歯切れよく、「ちがうよッ!」と言ったらいいのだ。
文句のあるやつぁ、出てこい。

    • -

本日の実験

違うアプローチで成功。
よしよし。そんなもんさ。