活字中毒の大掃除

いよいよ、今週末からわが家の本格的なリフォームが始まる。
それに備えての大掃除がたいへんだ。

私の部屋にある大量の本も、いくらかはリストラしなくては、というので、
ブックオフに売ることにした。

売る本を決めるのに、けっこう時間がかかった。
もう未練はないけれど、手元を離れると決まったら、もう一度読み返したくなったり。
男と別れるときと同じ(なんだろうなあ、と推測する)。

私の部屋には開架書棚が2つ、閉架書棚(要は押し入れにある本棚)が2つある。
せめて、本棚ひとつぶんくらいは処分しようと決めて、取捨選択の作業をした。

いざとなると、自分がほんとうに大切に思っている本がよくわかる。

ちょっとおもしろいから、暇つぶし用に手元に置いておいた本は、重点的に削除対象になった。
たとえば、清水義範、群よう子、椎名誠、田辺聖子などのエッセイ。
そして、おぼえてしまうほど読み倒した、大量の星新一。

同じエッセイでも、佐藤愛子氏のものは、お取り置きの部へ。
これは、暇つぶしの枠を越えて、元気の素、さらに古典落語の域に達しているからだろう。
同様に、北杜夫、遠藤周作の著作は、すべて取っておくことに。

ミステリでも、処分する気になるものと、取っておきたいものは、はっきりと分かれる。
フロスト警部シリーズは、けっこうおもしろく読めたのだが、何度も味わおうとは思わない。
キャロリン・G・ハート、サラ・パレツキー、ジョン・ダニング、パーネル・ホールも
一回読めばいいや、という感じ。
取っておきたいのは、ナンシー・ピカードのジェニー・ケインシリーズ、
そしてジェフ・アボットの図書館長シリーズ。
ユーモアと、深い心理的洞察と、そして人情が、ミステリには欠かせないと私は思うものだ。

マンガも、大和和紀のもの以外はすべて処分。
小学生の頃からもっていた「あさりちゃん」には、さすがに愛着があるが、読まないものはしかたない。
名作「つる姫じゃ~!」は、かなり悩んだものの、さんざん読み倒したので、処分。

岩波文庫は文句なしにすべてお取り置き。詩集、絵本、そして通俗科学書の数々も取っておくことに。
異色な本では、夢野久作の「ドグラ・マグラ」「悪魔祈祷書」が出てきた。
さすがにアングラを好む年でもなくなったので、これらは処分。

・・・などなど、書いていけばキリがないが、結局ダンボール箱4つぶんの本を売り払うことに決定。
たいへんな作業だった。

さあ、仕上げの大掃除、がんばるぞ~!

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本日の再会

今日のZoological conferenceの演者は、新しくいらした武田先生だったので、大入り満員。
駒場で同じクラスだったCくんが来ていた。なつかしくて少し話す。
彼も新婚。最近、身のまわりに幸せが多いなあ。