さて、次はいよいよ病棟見学。
産科病棟に行くと、さすが半年前にできたばかり。とても明るくてきれいだ。ナースステーションに声をかけると、連絡を受けていた看護師さんが待っていてくれた。
病室(っていうんだろうか、居室?)やシャワー室など一通り見せてくれたあと、「じゃあ、一番気になる分娩室に行きましょうね」と連れていってくれる。ぶ、分娩室って・・・足を踏み入れてもいいんでしょうか? と聞く間もなく到着。おお~、神秘の世界だ。
「今朝、お一方お産が終わったばかりなんですけど」という言葉に、少々びくつきながら入ると、きれいに整頓されていて、暖かくて居心地がよさそう。LDRというもので、陣痛室と分娩室がいっしょになっているお部屋だそうだ。つまり、「いざ産むぞ」というときに、わざわざ移動したりしないでいいらしい。もちろん、付き添いは誰でも可。上のお子さんたちを全員立ち会わせたお母さんもいるとかで、それはとてもいいお産になったそう。
ちなみに、3つある分娩室はすべてLDR。なんてゴージャス!
基本的に母児同室なので、新生児室に赤ちゃんはいなかったが、沐浴室を見せてくれた。タイミングよく、一人のお母さんが、助産師さんの指導を受けながら、生まれたての赤ちゃんをお風呂に入れている。一人っ子の私は初めて見る新生児。とてもとてもかわいかった。さっき超音波で見たおなかの子も、こんなふうな姿で生まれてくるんだなあ、と、しばし見とれてしまった。
案内してくれた看護師さんは、とても丁寧に質問に答えてくれた。
一番聞きたかったのは、カンガルーケアができるかどうかだったが、間髪入れずに「もちろんです」との答え。とても母乳育児に力を入れているため、生まれてすぐにお乳を含ませることができるようにしているそう。当然、ミルクの与え方も一定時間ごとではなく、子どもがほしがるままの頻回授乳だそうだ。よかった~。
知った風なことを言っているが、なにぶん初産婦。すべてが初めてなので、たくさんスタッフがいてくれるのは安心。しかも皆さん頼りになりそうである。
盛りだくさんの五ヶ月検診は、こうして大満足のうちに終了。
これまでは「妊娠している」ということしか頭になかったが、やっと「子どもを産む」ということが現実的になってきた。ここまで来られたことに、心から感謝している。無事に元気で生まれるまで、そして生まれてからも、一緒に楽しくがんばろうね、わが子よ。
☆追記
新生児室には、うちの会社の粉ミルクの缶が置いてあった。これもなんとなくうれしい。