RIの日

今日は、2号館で放射線を取り扱う人(ほぼ全員)の再教育講習会だった。
RIはキケンなので、年1回の講習が義務づけられている。

朝10時半からということで、ねむそうな2号館の面々が、大量に総合図書館の講義室に集結。
始まるのを待つ間、細胞生理のSSK氏はメガネをはずし、本格的にねむっている。

2号館のRI関係組織や法改正についての説明、教育ビデオ鑑賞(?)などが1時間。

研究室に戻って、息つく暇もなく、今度は実験のためRI室へ。
RI室とは、各研究室の人々が、RIを使う実験をするための場所である。

昨日に引き続き、RI実験をしているSSK氏が、ニヤニヤして聞く。
「ずいぶんちゃんとしたカッコして、どうしたの?」

RI室には、白衣ならぬ黄衣と呼ばれる防護服がある。
万が一にも、衣服がRIで汚染されたりすることのないように、通常は黄衣をはおることになっている。
が、慣れている人はあまり着ない。

SSK氏は、私がマジメに黄衣を着ていたのをからかっているのだ。
発言者ご当人は、なんとも軽快なボーダーのポロシャツ姿。

付け加えれば、SSK氏は細胞生理化学研究室のRI責任者である。
立場のわりに、はなはだしく不謹慎な発言だが、大恩ある先輩に文句を言うわけにもいかない。
フンだ、と思いながらやった実験はうまくいき、研究室に戻って別の実験。
その合間にお昼ご飯をかきこみ、バイト先へ。

ふたたび研究室に戻って、細胞クン相手に実験。
・・・なんて働き者なんだろう。

ただし、勉強は大してしていない。
手を動かしている方が好きなのだが、いい加減、頭を動かさなくては。

ああ、今日も満足すべき一日だった。
すべての働き者に幸あれかしと祈りつつ。