都の西北

早稲田で開かれている国際シンポジウム「脳・鼻・下垂体」に行っている。

今日と明日のポスターセッションで、私も発表しているのだが、目の青い人も含め、いろいろな研究者の方々と話すことができた。
問題点をクリアにすることができたこと、興味の方向のバリエーションをたくさん得られたこと、が主な収穫である。
(私のつたない英語を補足しつつ、たくさん話してくれた青い目のDr.はなかなかハンサムだった)

さて、シンポジウムの会場は、早稲田大学である。
昨日、足を踏み入れたとき、その活気にまずびっくりした。
学生がたくさんいる・立て看がいっぱいある・新歓の時期並にサークルの呼び込みをしている。

・・・若い。
末期的な顔をした院生・研究生・教官たちが徘徊するわが大学(本郷編)とは、えらい違いだ。

指導教官のP先生、4年生のEくんとともに、キャンパスを横切って会場を目指す。

私 「あ、あの人知ってる!」
E君「誰ですか?」
私 「あの人だってば」

そう、それは大隈重信公。かの有名な銅像である。

E君「・・・ああ、あの人ですね」
私 「カメラ持ってくればよかったねえ」
E君「恥ずかしいからやめてください」

P先生は聞こえないふりをしてさっさと先へ行ってしまう。

それにしても、キャンパス内にベンチがたくさんあるのがうらやましい。
それから、誰でもわかる銅像。

わが大学にクラーク像があるか? 大隈重信像があるか?
対抗して、夏目漱石像なんてのはどうだろう。
太宰治像なんてのは、ネクラだからやだな。待ち合わせには適さない。

そういえば、立教はチャペルで結婚式ができるというではないか。
チャペルでもよい。

なにかおしゃれなオブジェがひとつふたつ、ほしいものである。

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本日の細胞

チョーさんの培地をF12入りに戻したところ、息を吹き返したように元気に育っている。
薬剤の量を2倍に増やしたほうも、ほとんど遜色ない。すばらしい。

先生は、かつてDMEM(栄養少ない)だけでもCHO細胞を育てた経験がある、とおっしゃっていたが、長年、F12(栄養多い)を混ぜて育てているうちに、F12がなくては生きていけないカラダになってしまったのね。