ここのところ気に入っている台所道具

料理クラスタの方には「今さらかよ!」というものばかりなのですが、自分で使ってみて感動したのでご報告です。

おひつ

夫の帰りが遅いので、ご飯は炊飯器で炊いてそのまま保温しておくというやり方が定着していたのですが、保温したままのご飯はどうしてもおいしくない。
炊飯器もだいぶ古くなって、ほんの数十分の保温でも味が落ちてしまう。
鍋炊きご飯はとてもおいしいけれども、そのままおいとくと、カピカピでべちゃっとした感じに。

「炊きたてご飯はすぐおひつに移すとおいしさを保つことができる」という話はよく聞きます。
でも、おひつ……おひつなあ……。洗い物増えるのは手間だなあ……。木でできたものはメンテナンスがさらにめんどうそうだなあ……。
と思いつつ調べていたところ、なんとセラミックのおひつというものがあるじゃありませんか!

ご飯を入れたまま冷蔵庫で保存できるし、レンジで加熱もできる。
おそらく食洗機も大丈夫だろうと踏んで、買ってみました。セラミックおひつ。


トーセラム セラミックス おひつ君 黒 3合用 S-40B

トーセラム セラミックス おひつ君 黒 3合用 S-40B

これです(1合用もあります)。

思っていたよりずっと軽い。どこかの旅館でこれと似たものを見たような気もします。
さっそく、鍋で炊いたばかりのご飯を入れてみました。
3合用なので、2合とか2合半のご飯がふんわり入って余裕があります。

ふたをしたおひつをポンと食卓に出しておいて、ほかのおかずを並べたのち、いざ、ご飯をお茶碗によそっていただきます。
ちょうどいい具合に湯気が抜けてふっくら。でも温かさとツヤツヤ感はしっかり保てていて、めっちゃおいしい!

少し余ったご飯は、そのままおひつごと冷蔵庫へin。
翌日、これまたおひつごとレンジで1分半ほどチンすると、おひつは冷たいのに中のご飯はしっかり温まっておいしい。
すばらしい!

ところで、取扱説明書をよく読むと、なんとこのおひつ、「オーブンも可」と書いてありました。
もしかするとこれでドリア的なものもイケるのか?? いつかやってみたいと思います。

ちなみにうちで愛用しているご飯釜はこれ。

HARIO ( ハリオ ) フタ が ガラス の 萬古焼 土鍋 ご飯釜 N 3合 GN-200B

HARIO ( ハリオ ) フタ が ガラス の 萬古焼 土鍋 ご飯釜 N 3合 GN-200B

火加減気にする必要なし。強火にかけて、ピーッとホイッスルが鳴り出して泡が盛り上がったら弱火にして1分。火を止めて蒸らし15分でできあがり。

鍋炊きご飯は浸水時間がいるのがちょっとおっくうだと思っていたのですが、前号の「暮しの手帖」(第4世紀83号)の『汁飯香の話』で、土井善晴さんがとてもいい方法を教えてくださっていました。
朝、お米を洗ったら、ざるでざっと水を切り、ポリ袋に入れて冷蔵庫に入れておけばよい(これで吸水は十分)、というのです。そして、ご飯を炊くときは、冷蔵庫から出したお米をそのまま炊けばよい、と。
これはめちゃくちゃラク。しかもとてもおいしいです。

秋に向けて、我が家のご飯態勢が完璧に整いました。
新米の皆さん、いつでもどうぞ!

無水鍋

就職にあたってひとり暮らしを始めたとき、実家からいくつか鍋をもらってきました。
どれも現役で活躍しているのですが、いちばん使い勝手のいいものが、直径20センチくらいのやや厚手のアルミ鍋です。
ふたのつまみのところと、本体の取っ手のところがだいぶガタガタになって、直し直し使っていたのですが、そろそろ限界……というところまで来ていました。

このお鍋に愛着はありつつも、思い切って、前から気になっていた無水鍋を買ってみました。

無水鍋 20cm 【炊いたご飯は、かまど炊きの味】

無水鍋 20cm 【炊いたご飯は、かまど炊きの味】

厚手のわりに軽くて、とても扱いやすいのがよいです。

ためしに温野菜を作ってみました。
冷蔵庫に余っていたキャベツと小松菜を洗ってざくざく切り、予熱した無水鍋にどさっと投入。
ふたをして中火で少し待つと、ふたの間から湯気が少し漏れてきます。そこから3分ほど加熱を続け、火を止めてふたをあけると……
ちょうどいい具合にしゃきしゃき感が残った温野菜の完成!
これを醤油みりんで味つけしただし汁に浸せばおひたしになりますが、そのままポン酢をかけて食べてもおいしい。

調理時間が短くて済むのと、おひたしをつくるとき、お湯を捨てる手間が省けるのがいいですね。

ふたをフライパン代わりに使えるということですが、それは普通にフライパンを使ってもいいかな……と思います。

大好きな小林カツ代さんの本の中で、とりわけ好きなのがこの本。

小林カツ代の切って煮るだけ鍋ひとつだけ (講談社+α文庫)

小林カツ代の切って煮るだけ鍋ひとつだけ (講談社+α文庫)

無水鍋で作ってみたいレシピがたくさんあるので、これからいろいろ試してみようと思います。