会社で、秋の総合防災訓練があった。
今回は、いつものメニューに加えて、AED(自動体外式除細動器)を使った心肺蘇生法の講習も。
AEDなるものが、駅などに設置されていることは知っていたが、何の資格もない一般人が使ってよいとは知らなかった。
要は心停止している(正確には痙攣して正常な拍動が起きていない)ときに電気ショックを与えて、心拍を復活させるための機械で、使い方はすべて音声で指示してくれるので簡単。
シール式のパッドを2枚、心臓をはさむように胸と脇腹に貼れば(貼る位置はパッドに図示してある)、電気ショックの必要があるかどうかを機械が判断してくれる。
必要があれば充電が開始され、安全確認した上でスイッチオン。ただちに再び心肺蘇生法を開始。
消防署のイケメンおにいさまがてきぱきと指導してくれたのだが、まじめな顔で話す内容が妙にユーモラスなのだった。
パッドの貼り方についての説明の際、
「えー、ときどき毛むくじゃらの方がいらっしゃいますね。なんというかその、体毛の非常に濃い方。そういう場合はですね・・・剃る」
(会場から、ええ~っ!というどよめき)
「・・・か、パッドを強く貼り付けて、思いっきりはがしてむしってください。びりびりっと。そのためにパッドは2組入ってます」
(会場呆然)
しかし、その他の講習も含め、実際に人命救助に携わっている方の話は迫力があった。
四の五の言わずにできる手はすべて尽くせ(ただし冷静に)、というメッセージが強く伝わってきて、有意義な講習だった。
(ちなみに後で調べたら、AEDのセットの中に、体毛を剃るためのかみそりが準備されているらしいです)