さまざまな体調変化

わりと寒がりだったはずの私が、妊娠以来、ぽっかぽかの体に。夫は寒がっているのに、私はおふとんを一枚とってしまったり、靴下を脱いで寝たり。


また、ひどい風邪も引かない。妊婦は免疫力が落ちるというけど、どうも私にはそうは思えない。

母も妊娠中は風邪を引かなかったというが、細胞性免疫の働きは鈍っても、原始的な自然免疫の働きはかえって亢進しているんじゃなかろうか。そのへんのメカニズムは、免疫学的にもおもしろいんじゃないかなあ。(例数が少なすぎるけど)


一方、好ましくない変化もある。たとえば足の湿疹。これがものすごーく、痒いのだ。

わりと初期の頃から膝から下の部位だけに出ていて、なぜか悪化したり治ったりを繰り返してきたのだが、このごろはかなり改善してきたのが救い。もう再発しないでね。


好ましくない変化のもうひとつは、足がつること。特に朝、起きるとき。

起きようと思うと、「あ~~、痛い~~~!」。で、寝ぼけながら足の指を逆に引っ張る毎朝。去年の年末あたりにひどかったのだが、最近はあまりつらなくなった。

職場の妊婦仲間に聞いたところ、まったく同じ経緯をたどって、今は治ったと言う。


足がつる原因は、子宮が大きくなるにつれて下半身の血流が悪くなること、および/またはカルシウムの不足と考えられているそうだ。

下半身の血流はこれから悪くなる一方だろうし、子どもの骨もこれから急成長するのだから、カルシウムも不足する一方だろう。だとすれば、なぜ「足のつり」という症状が一過性のものなのか?


どうも、妊婦雑誌や周産期医学の本に書いてあることと、自分が妊婦になって感じることとはギャップがある。

妊娠にまつわる体調変化の分子メカニズムを、妊婦経験者の研究者が調べたら、かなりおもしろいことがわかるのかもしれない。