朝、いつもどおりにファンデーションを塗り、粉をはたいた時点で気がついた。・・・仕上げの小道具を入れたポーチを、研究室に忘れてきた。
もともとあっさりした顔になまじ塗装をほどこすとどうなるか。なんというか、具を入れ忘れたすまし汁である。いたしかたなく、お母さんの口紅だけを借りて出勤。
できるだけ顔をうつむけてデスクに直行し、ポーチをつかむや某所にダッシュ。眉・目などの具材を投入したのち、にこやかに研究室に戻った。一部始終を見ていた隣のデスクのK嬢がにやにやしていた。
午後は修士中間発表の練習会。3人ともしっかりした発表。本番は土曜日。