附属病院へ。
待合室で、お母さんにつきそっている小学生くらいの女の子がいました。
そのお母さんは、体の具合が悪いためか、狷介な表情で女の子に当たっています。
「なにもあんたが来る必要はなかったのよ。診てもらうのはお母さんなんだから」
「ああ、うるさい。ここはなんでこんなにうるさいんだろう。呼ばれてるの、聞こえやしない」
「もそもそしないでちょうだい、まったく」
じっと黙って聞いている女の子が健気でした。
お母さんは、お嬢さんに当たりたいのではなく、具合の悪さや疲れ、心配などで、絶えず何かしゃべらないではいられない心境なのでしょうか。
女の子も、そのお母さんも、実にかわいそうだと思いました。
具合が悪いと、どうにもやさしくなれない。これが私?と思うような言動をとってしまうことがあります。
願わくば、あのお母さん、そして同じような思いをしている人たちが、早くよくなりますように。