というわけで、いよいよわが家のリフォーム工事が始まった。
事前に聞いた話とは、若干手順が違うこともあって、わが家は上を下への大騒ぎ。
とにかく、荷物が多すぎるのだ。
家に住みながら工事をすすめるため、家具やら何やらをどんどん動かす必要がある。
20年近く住んでいるため、いらないものがうんざりするほどたくさんある。
家族が一丸となり、ひたすら、どんどん、捨てる。
「これは?」「いらない」
「こっちは?」「いらない」
「じゃ、これも?」「もちろんいらない」
みな、物に対する執着がどんどん失せていく。
諸行無常、色即是空。
いっぽう、工事のほうは淡々とすすめられている。
淡々と各扉のワクがこわされ、淡々と壁紙がはがされる。
そして、雨月物語にでも出てくるような荒れ屋敷になってしまった。
壁紙は、見ていると、けっこう簡単にはがれる。
日焼けの皮をむくのに似ている。
おもしろそうなので、すみっこのほうの壁紙をぺりぺりとはがしていたら、
工事のおにいさんに見つかった。
ぱっと手を離したら、おにいさんはにっこり笑って
「いいよ、はがしても」
と言ってくれる。
お言葉に甘えて、しばらく壁紙をはいで遊んだ。
明日のゴミ出しがたいへんだぞ、こりゃ。
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本日の細胞
それでも細胞は毎日育っている。
今日は、フリーズストックをつくった。
大量に作ったので、ちょっと手間取ってしまったが、ちゃんとできていてくれることを祈る。