さまざまな始業式

今日は、全国的に始業式・入学式が行われている。

朝、おめかししたお母さんが、同じくおめかしした子どもをつれて、近所の公園に来ていた。
別の親子連れと談笑している。
公園デビューののちは、公園卒業式があると見た。

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わが生物学科(学部)および生物科学専攻(大学院)でも、
進学ガイダンスという名の始業式が行われた。

博士課程のガイダンスは、欠席者が多い。
年を食うと、やはりふてぶてしくなるのだろうか。かわいくない。

こんなことではいかん、というわけで、ガイダンス後の写真撮影では、
臨海実験所のK村嬢と仲良く手をつないで写ってみた。
もうすぐ25歳のムスメさん二人。若返り大作戦である。

とは言え、住むところも研究内容も大して変わらないので、新鮮味には欠ける。

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午後、学部の3年生とおぼしき若者たちが、ぞろぞろと2号館の設備を見て回っている。
十九、二十歳だぜ、おい。

「掲示板はどこですか」と、事務のT田さんに確認している男の子がいる。
『学生への連絡は、すべて掲示板によって行うので、日頃から掲示板には注意を払ってください』
と、パンフレットに書いてあるからだろうか。まじめかつ慎重な生活態度である。
そんなもの、あとで誰かに聞こう、とか、おいおいわかるさ、などと考えないところが偉い。

そういえば、私は学生実習のティーチング・アシスタントをやるのだった。
ネズミの解剖・スケッチ、分子生物学実験の初歩の実習をお手伝いするのが、彼らになるわけね。
ふむふむ。

掲示板の位置を確認していた男の子は、のちのち実習のデータ整理やレポートなどで、
クラスメートたちに頼られる存在になるに違いない。
わが同期でいうところの、Y沢くんだ。

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今日のガイダンス、A木先生のお言葉:
「修士の学位は仮免許、博士号を取ってようやく本免許になると思ってください」

いよいよ路上教習の始まりである。
隣の教官をハラハラさせないよう、補助ブレーキは最小限にすべく、努力する所存である。