今日は研究室のセミナーで、論文抄読。
ゆうべの睡眠時間はナポレオンより少ない。
ねむい。
今日読んだのは、アメフラシのGnRHの生理作用についての論文。
GnRHは、私が研究しているホルモンだ。
アメフラシと言えば、なつかしの臨海実習。
泊まりがけで、海の生物を用いた実験・観察をする、楽しい実習である。
アメフラシは雌雄同体である。
私たちが合宿の飲み会明けで、ねむい目をこすりつつ水槽をのぞくと、やつらは何頭も一列につながって、交尾している。
順ぐりに精子を与えっこしているわけだ。
それをひきはがし、麻酔を打ってさばき、神経節をとりだして、活動電位を測る。ひとでなしのしわざである。
麻酔を打たれたアメフラシ。
これはほとんど、スライムである。
しらふのアメフラシですら、"でろーん"というイメージがある。
しかし、ねむりこけたアメフラシにくらべれば、はるかにきりっとしている。
いかに泥酔したとしても、しらふのアメフラシレベルにとどめたい。
さて、アメフラシは、血清にも血球にもGnRHを持っている。
しかも、それぞれの性質が違うらしい。何をしているのだ、そんなところで。
その上、排卵促進ホルモンを分泌する神経細胞に、GnRHはダイレクトに働くという。
アメフラシ、おそるべし。
ラジオイムノアッセイについての勉強が足りず。反省。
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本日の細胞:
ゆうべ植え継いだひとたち・・・元気に増えている。のびのび育ってほしい。
本日の大腸菌:
冷蔵庫に寝かせておいた、貴重な大腸菌のプレートにカビが!
これだから真菌はきらいだ。水虫の親戚のくせに、生意気。
あわてて別のプレートに、コロニーのお引っ越しをする。