重役出勤してしまった。
東上線に乗り込んだら、J北高校生(男子校)の集団がみっちりとつまっていて、たいへんに男の子くさい。
脱いだくつしたを丸めて手に持っているやつもいる。
うーむ、と思ったが、彼らは感心に座席には座らずにいるため、オバさんはよろこんで、若者たちを横目にどっかと腰を下ろした。
なにかのテストが終わったのだろうか、開放感に満ちあふれて、ぴーちくぱーちくおしゃべりをしている。
高校1年生と見た。
「なんだよお前、そんなの着信見たらわかるだろ」
「どこで見んだよ」
「知らねーのお前、ここだよ、ここ」
携帯電話をいじくって遊んでいる。
ちらりと見たら、その4人のかたまりでは、4人ともが携帯を持っている。
しかも、ひとりはN502it。
おねいさんより上位機種。生意気である。
だが、その集団内で、リアルタイムでメールのやりとりをしているあたりがかわいい。
むこうの集団では、マンガを読んでいたり、ゲームボーイをしていたり。
健全で安上がりな、とても好ましい姿だ。
こちらの集団で、なにやら話が変わっている。
A:「俺さー、ゆうべ親とけんかしてさー」
B:「けんかなんかすんなよお前。めんどくせーじゃん」
A:「あんなにキレたの1年ぶりくらいだぜ」
B:「もっと大人になれよお前。俺、親とけんかなんかしねーぞ」
なぜ男の子は、二言目にはオマエオマエとつけるのだろうか。
A:「だってお前の親、すげーやさしそうじゃん」
B:「そうか?」
どこで見たのだろう。授業参観か?
そりゃやさしい顔もするだろう。
A:「うちの親、すげー意地悪そうに見えただろ」
B:「んなことねーよお前。お前の親、美人じゃん。
俺の親なんてすげーブスだぜ。思わなかった?」
『親』というのは『母ちゃん』のことであったか。
しかし、かーちゃんの容貌を云々するのが「大人」の態度だろうか。
大騒ぎしつつ、彼らは池袋のカラオケ屋に向かった。
・・・金持ってるなあ。
でも、お勉強もしようね、と、おねいさんは心の中で呼びかけたのだった。
Go! Go!
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本日の細胞:
明日、少々過酷な試練を与えなければならない。
心なしか育ちがよくないのだが・・・
明日には生き生きと元気を取り戻しますように。
今日はあたたかくして(ま、いつも37度だけど)、ゆっくりおやすみ。
本日のけいちゃん:
「軽井沢シンドローム」、すごい勢いで読んでいるねえ。