2017年 買ってよかったもの3つ

今週のお題「今年買ってよかったもの」
に参戦!

博文館新社の『懐中日記』

博文館 日記 2018年 1月始まり 懐中日記 B7 No.050

博文館 日記 2018年 1月始まり 懐中日記 B7 No.050

 B7版の小さな日記帳で、1ページに上下2日記入できる形式です。
 罫線がないので、縦書きでも横書きでもイラストでも、自由に書けるのも魅力。

 インターネット上に公開できないようなこと、公開するまでもないことなんかを、折に触れてちょこちょこ書き留めてきました。
 毎日欠かさず、というわけではないのですが、わりとマメに書いています。

 ・その日食べたご飯(自分で作ったメニュー、外食のメニュー)
 ・見た映画やテレビ番組
 ・やったことの記録(仕事、子供の学校関連、お出かけなど)
 ・子供のおもしろい発言の記録
 ・本、新聞、テレビなどでビビッときたことのメモ
 ・買い物メモ
 ・何かしらの感情垂れ流し(喜怒哀楽)
 などを雑多に。

 一年間日記を続けてみてよかったのは、まず、漢字をだいぶ書けるようになったこと。
 IMEに頼らずに、書きたい漢字を自分の頭から呼び出せるようになったのは、嬉しいです。

 次によかったのは、自分で読み返してみておもしろいこと。
 他人の目を気にしないで書いているのがいいのかもしれません。
 いま読み返すと、「子供の上履きを買った」「ひたすら眠い」「朝顔の種をまいた」「新しいメニューを作ってみた」「空に鰯雲」といった淡々とした記録が意外にもおもしろいものです。あとは買い物メモとか。ごく短い記録から、そのときの記憶が呼び覚まされるからでしょうか。
 感情垂れ流しもなかなかおもしろい。これはインターネットに公開しなくてよかったね……という気になります。

 どこにでも持っていけて、書くスペースが広すぎない。
 そのおかげで気楽に書けるのが、一年間の継続につながったのかなと思います。

富士フイルムの『X-T20』

FUJIFILM ミラーレス一眼 X-T20 レンズキットシルバー X-T20LK-S

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X-T20 カテゴリーの記事一覧 - 科学と生活のイーハトーヴ

 今年もっともお高いお買い物。
 しかし!
 これはほんとに買ってよかったです。

 フジの色が好きで憧れで、それが自分の手の中にあるという喜び。
 ふと見た空の色をそのまま写し取れたときの嬉しさ。

www.yodobashi.com
 レンズをつけたまま、このきんちゃくに入れて、いつも持ち歩いています。
 
 来年はもっと上手に撮れるように、このカメラと仲良くなっていきたいです。

『マストドン』

blog.ihatovo.com
 「買い物」か? という点で疑問が生じ得るところではありますが、私の場合、自分用のマストドンサーバをたてる費用を投資しているので、広い意味での「買い物」ということにしたいと思います。
 (誰もがお金をかけてサーバをたてないと始められない、というものではまったくありませんので、誤解なきよう)

 これまで、1つの運営会社が統治する「中央集権型」のSNSしか知らなかった私にとって、マストドンの登場によって初めて「分散型」SNSを知ったことは衝撃でした。

 中央集権型SNSの中でも特に、この1年は、Twitterの運営方針が話題になった年でした。
 
アカウント凍結「日本でもミスがあった」 TwitterのドーシーCEO、「改善に注力」 (1/3) - ITmedia NEWS

 身におぼえがないのにアカウントが凍結されたと訴える人が続出したり、一方で、どう見ても差別的なツイートを行っている有名人アカウントは罰せられないではないかと訴える人が続出したり。
 
 この1年のTwitterは、まるでひとつの大きな「学校の教室」のようになってしまったように見えます。
 
 誰かが、「あいつは困ったやつだ」と先生(運営)に通報する。
 先生はその生徒を罰する(凍結する)。
 「死ね」と小さくつぶやいた声が、たまたま先生の耳に入ってしまった生徒も罰せられる。
 一方で、その先生の仕打ちは不公平だと思う生徒も出てくる。
 「あのグループとはつきあいたくないな」と思う生徒たちも、同じ教室の中にいるので、肩や足が触れあって、小競り合いが始まる。
 先生の仕事はどんどん増える。

 居心地が悪くなった生徒たちにしてみれば、「こんな教室出て行ってやる」と言うことができればいいのでしょう。
 でも、仲のいい友達がその教室にいる限り、なかなかそうも言いづらい。

 そんな感じに見えます。
 そして、私自身が、「こんな教室出て行ってやる」と思って出て行った生徒のひとりでした。

 マストドンのような分散型SNSだと、ひとつの教室を出て行っても、別の教室に移ることができます。
 自分がひとつの教室の運営者になることもできます。
 肌が合わない人たちが集まる教室は、教室ごとブロックして、交流を遮断することもできます。

 それを知ったとき、私は、これって、すごく自由じゃない? と、震えるような感動をおぼえました。

 もちろん、今のTwitterに満足している人たちもたくさんいると思います。
 そして、Twitterには私の友人もたくさんいて、その友人たちとSNS上で気軽に交流ができるようになればいいなとも願っています。

 理想を言えば、Twitterがひとつのインスタンスのような存在になって、プラットフォームを越えて、Twittterとマストドン、そして他のSNSどうしでコミュニケーションがとれるようになるのがいいのだと思います。

 Twitterの人たちは、ふだんはTwitterという教室の中にいて、ときどき隣のいろんなインスタンスにいる人たちと交流する、みたいなイメージです。

で、結局Mastodonって何だったの? - 九尾空間

 これは、ぬるかるさん(世界最大のインスタンス「mstdn.jp」を作って、今はそれをドワンゴ社で運営しているすごい人)が書かれた記事ですが、まさに、そのことに言及されていました。

私が一番理想的だなと妄想しているのはTwitterがActivityPubに対応することです。ActivityPubでは全てのデータをActivity Streams 2.0と呼ばれるオープンなフォーマットに則って表現することになっています。一方で、2014年にTwitterに買収されたGnipが提供するTwitterの投稿データフォーマットはどうやらActivity Streamsに則った形式になっているようで、そこらへんどうにかなったら面白いよなーというようなことを考えています。

 
 なんだかんだ言っても、私はインターネットの世界が大好きです。
 来年以降、技術はまたどんどん進歩するでしょう。より快適で、楽しく、実り多いコミュニケーションのあり方が生まれたらいいなと期待しています。楽しみです。