なんだか忙しい夏でしたが、夏休みの終わりに、小旅行に行く時間が取れました。
それほど遠くには行けないけど、「夏を楽しんだ!」感がほしいぞ。
となると、真っ先に私が思い浮かべるのは三崎(三浦)です。
子供のころは、夏の海水浴で。
学生のころは、臨海実習や遊び採集合宿で。
と、何かにつけてなじみの深い三崎。
そういえば子供を連れて行ったことがなかったな、と気づいたので、今年の夏の旅行先が決まりました。
(以下、写真はX-T20(XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS)、水中写真のみTG-3です)
都内~城ヶ島
都内からは、京急に乗るとすぐです。
ドライブも楽しいですが、今回は電車で行きました。
がたんごとん。がたんごとん。と揺られて、終点の三崎口駅で降ります。
とりあえず、三浦半島の南端、城ヶ島まで行ってみましょう。
三崎港を通るバスで30分ほど。
着きました。城ヶ島。
おなかもすいたので、お昼ごはんです。
三崎と言えばマグロが有名ですが、それ以外にも、地物の魚がたくさん食べられます。
さばきたて、ぷりっぷりの山盛りアジたたき定食、おいしかった!
城ヶ島お散歩
腹ごしらえができたところで、ぐるり城ヶ島めぐりのお散歩と行きましょう。
懐かしい感じの海遊びグッズやお食事どころが並ぶ城ヶ島灯台商店街を抜けて、灯台を目指します。
入口の近くで、ネコさんが門番をしていました。
灯台からさらに南の海岸に行ってみます。
海岸をぐるっと回ると、馬の背洞門という海蝕洞穴があるはずなので、そこを目指します。
てくてく。
てくてく。
距離はそこそこあります。この地層なんだろう。
ところどころに咲いているのは、ハマカンゾウ。
激減しているとのことですが、この海岸にはたくさんの群生が見られて、嬉しくなりました。
波打ち際で、ちょっと一息。
秋が近いこともあってか、水が一段と澄んでいます。
海水浴場で有名な三浦海岸は美しい砂浜ですが、三浦半島のビーチの多くは細かい砂利浜。
この黒っぽい砂利浜の風情が私にはなじみ深く、なんとも郷愁をそそられるのでした。
そして到着。馬の背洞門です。
長い年月をかけて、波に侵食されてできた洞穴。
すぐ横の海とつながっているはずなのに、この穴の向こうの海の方が、もっと遠くまで広がっている気がします。
狭い視界の向こうに広がっているという、ただそれだけで、その景色に未知への憧れや希望を重ねてしまうのが不思議です。
潮風に吹かれて歩いて、そろそろ疲れてきました。
今日の宿に向かいます。
宿泊は、城ヶ島京急ホテル。
ホテルのすぐそばで磯遊びができます。
何がいるのかな、とちょっとのぞいてみたところ、ヤドカリがたくさんいました。
わかるかな? 上の写真には2匹います。
こんなのが。
ごろごろと。
そういえば、うちの子は小さいころ、「ヤドカリ」を「ヤドカニ」と言っていたなあ。
見事な夕日と大きなお風呂を堪能して、お食事をいただいて、早めに就寝。
京急油壺マリンパーク
さて二日目。
チェックアウトしたら、タクシーで京急油壺マリンパークを目指します。
油壺マリンパークは来年で開館50周年を迎えるそうで、チョウザメさんたちは私よりも年上です。
マリンパークの魅力は何と言っても、相模湾の生き物を、たくさん、丁寧に見せてくれるところでしょう。
相模湾には、相模トラフという水深1000メートルを超える深い溝があります。
ビーチから深海まで、さまざまな深さの海に適応した、多様な生き物が生息しているのが相模湾のおもしろさです。
深海ザメのメガマウスの標本展示が、かなり見応えありました。
小網代の森ハイキング
マリンパークでお昼を食べたら、バスで小網代の森に行きます(最寄りは引橋バス停)。
小網代の森は、川の源流を懐に抱く森林から、その川の出口の海まで、ひとつながりの自然がまとまって残されている、貴重な環境です。
いざ、ハイキングスタート!
ウッソー、と言いたくなるくらい鬱蒼とした森林が広がっています。
遊歩道の近くに、常に水の流れがあります。
源流からの水と一緒に旅をする感じです。
私が見つけることができた動物は、各種アゲハチョウ、シオカラトンボ、カマキリ、バッタの仲間、それからけっこうたくさんのスズメバチなどなど。
なんとなく、湿地っぽくなってきました。
ガマの穂がたくさん出ています。
これでいつ毛をむしられても大丈夫(大丈夫じゃない)。
海に到着。小さなカニが、石の下などに隠れていました。
森の入口からゆっくり歩いても1時間ほどで、このダイナミックな景観の変化を楽しむことができます。
末永く残してほしい環境です。
ハイキングを終えたら、バスで三崎口の駅まで戻り、かき氷を食べてしばし休憩。
耳に残る波の音になごりを惜しみつつ、帰京しました。
また行きたいなあ。