毎年毎年、いろいろな方々にお世話になっていることには違いないのですが、今年は特に、たくさんの方にお世話になったような気がします。
本当にありがとうございました。
会社の最終出社日、あちこちの部署に挨拶回りに行き、たくさんの温かいお言葉をいただいてきました。
ありがとう、お疲れさま、よく頑張ったね、さびしくなる、これからも頑張って、本当に残念。どれも今の私にはありがたすぎるほどの言葉ですが、
「たくさんデータを出してくれてありがとう」
と何人かに言っていただいたことで、前を向くことができました。
休業期間を含めて3年弱で辞めてしまうという罪悪感、そして自分自身への口惜しさが、少し和らいだように思います。ありがとうございます。
会社案内に掲載されるような研究成果を出したじゃないか。社内表彰も受けたし、学会発表、論文出版、特許出願もそれぞれ達成したじゃないか。そう認めてもらえたことで、やれるだけのことはできたのかな、と、やっと思えるようになりました。
いくつか埋めなければいけない穴を残していることだけが心残りですが、それはただただ申し訳ありません、よろしくお願いしますとのみ。
もう、白衣を着てピペットを握り、試験管を振ることはなくなります。
根っから実験が好きだった私としては、実験机から離れることが何より淋しい。
学会やシンポジウムで、いろいろな人と会って話すのが好きだったけど、そういう機会もなくなる。
約10年の研究人生が終わると思うと、やっぱりとても大きな喪失感をおぼえます。
でも、これからは、また違った人脈も広がるだろうし、おそらくは私のもっとも得意とする力を生かすことができるはず。
越えなければいけない山や谷がどれくらい待っているのかわからないけど、着実に前を向いて進んでいきたいと思います。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。