OLさん、それとも?

まあなんという一ヶ月だったことだろう。


今日は外勤で、朝早くから関東平野を駆け巡った。

工場に行った後、東京ビッグサイトで開かれているifia JAPAN(国際食品素材/添加物展・会議)およびHFE JAPAN(ヘルスフードエキスポ)へ。

予想より早めに上がれたので、池袋の気楽なダイニングバーで「お一人様」ビールとお食事を楽しむ。

明日も早いし、主婦だし、早く帰ろうかなーと思いつつ、足が駅とは逆方面に向かってしまった。あれよと言う間もなく、ショットバーの椅子に腰掛けていたので、やむなくマッカランをロックで1杯引っ掛けて、いい気分でご帰還。


ここだけ見ると、何やらバリキャリのOLさんのようだが、その実は作業着にようやく慣れ始めた新入社員である。

工場に足を踏み入れれば、ラインを自在にコントロールするプロの皆さんの前で怖気づき、研究所ではどこに落ち着いていいのかわからず、お尻を半分だけ椅子に引っ掛けて、物音とともに飛び上がる始末。

ピペットと試験管を手にするときだけが、慣れた世界に戻ってきたようでほっとするのだ。


ともあれ、上司や先輩社員の皆さんは本当にいい方ばかりでありがたい。

歓迎会は数限りなく開かれ、業務内容は懇切丁寧に教えてもらえる。

見るもの聞くものが新しく、おもしろく、何を聞いても(今のところは)笑われることなく、答えてもらえることに感謝、感謝。

しかし、ゴールデンウィークを前に、少々疲れが出てきた。


この業界・会社において、私の学歴は新入社員にしては高めである。

しかもポスドク経験があるというプロフィール。

先日の飲み会のとき、採用に関わった上司に「正直、エントリーシートを見たときは『ちょっと重いかな』と思った」と言われた。

面接してみたら「これならいけるかな」と思っていただけたとのことでありがたい限りである。

肩肘張っていた私に、上司の方々が「最初からなんでもできるなんて期待していないから」と代わる代わる言っては、気を楽にさせてくれている。


経歴のことをちくちく言う人もいないわけではないが、言ってみたいのも無理ないだろうと割り切っている。それが続くと、思いのほか堪えるのは確かだけど、にっこり笑って聞き流すことにしている。自信と満足をもって仕事をしている人たちはそんなことをしないのがわかっているから。


明日一日がんばれば、黄金週間の始まりである。

これは本当に楽しみだ。