種類も豊富になって、じわじわと人気が出ている1日1ページ手帳。私も愛用しています。
たっぷり書けるので、ネット上に公開するほどでもないこと・公開できないことなどをダラダラ記録したり、出先での時間つぶしに子供にいたずら書きをさせたりして使っています。そして、後から見返すと、これがけっこうおもしろいのです。
自分のメモについては、後で読むと、おっ! と思うようなことがたまに書いてあったりします。第三者に見せることを想定しないで書くということを長いことしていなかったせいか、まったく気負わずに書いたものが、自分にとっても新鮮に映るのかもしれません。
日常的に文書を作成する仕事をしており、その上、頼まれもしないのにブログなんか書いているにもかかわらず、まだ別の何かを書いて、それを自分で読みたいのか。どれだけ自分の書く文章が好きなんだ、このナルシスト、と言われてもしかたありませんが、ものを書くことが好きな方々には、きっとこの気持ちはわかっていただけるのではないでしょうか。
思春期や学生時代を通じて、曲がりなりにもひとつの精神的な芯のようなものを築いたつもりでいましたが、それが傷ついたり、ぐらついたり、折れそうになったりすることが何度もあります。
そのくせ、馬齢を重ねて、忙しくなればなるほど、自分の芯のメンテナンスがおろそかになって、傷を放っておいたり、つぎはぎの応急処置で済ませたりしがちでした。
そんなとき、誰かに読ませることを想定せずに文章を書き、それを自分で読むという作業をしていると、放りっぱなしだった自分の精神的な芯をゆっくり見直し、修復し、うまくすると、育てていけるような気がするのです。
そのほかに、子供の成長についてふと書きとめておいたこと、先生にいただいた言葉なども、後で読み返すと貴重な示唆が得られることがあります。また、子供のちょっとしたいたずら書きが、すっかり忘れていた時間を呼び戻してくれることもあります。
完全にオフラインな時間が一冊にまとまっている、という点で、手帳はとても貴重な記録だなと改めて思います。
さて、気がつけばもう師走。来年の手帳を選ぶ時期です。
B6サイズの手帳の使い勝手がよいので、マークスのEditを使っていましたが、来年のEditは紙が変わって、万年筆だと裏抜けしやすくなってしまったとのこと。
字は汚いくせに、万年筆で何か書くのは好きな私としては、由々しき問題です。
こちらのサイト
を参考に、マンスリーのページがあって、デイリーのページがあり、万年筆でも書きやすい手帳を探してみました。
レイアウト等、いちばん使いやすいと思ったのは、ディスカヴァーさんの手帳(Day to Day Diary)です。
万年筆のインク(手持ちのペリカンやパイロットのインク)はやや裏抜けしやすいようです。
特筆すべきは手帳カバーの種類の豊富さ。バタフライストッパー(ペンを差すことで手帳を閉じたままにできる)つきの手帳カバーもたくさんあります。
ほかにいいなと思ったのは、高橋書店さんのNo.10 Precious Diary (プレシャスダイアリー)です。
とても紙がよくて、手持ちのインクは裏抜けせず、快適に書けます。
また、デルフォニクス(Delfonics)さんのデイリー手帳は、月毎にインデックスがあったり、罫線が方眼タイプだったりする点が魅力です。万年筆の使用も問題ありません。小口部分が金色なのが若干気になるかどうか、というあたりでしょうか。
この三種類の中から、来年使う手帳を選ぼうと思っています。迷っている時間も楽しいものですね。
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2013年12月30日追記
デルフォニクス(Delfonics)さんのデイリー手帳、リフィル(B6 DIARY REFILL type-EX)もあるのですね。
リフィルの方は、小口が金色に塗られているわけでもなく、使いやすそうです。
このリフィルと革カバーの組み合わせ、で来年はいってみようと思っています。