弁理士の日記念企画:ワークライフバランスのとり方

 ドクガクさんのブログで、毎年7月1日の弁理士の日に行われているテーマブログ企画。

 今年は「ワークライフバランスのとり方」というお題をいただきました。

 弁理士の仕事には期限が厳密に決まっているものが多く、期限が立て込んでくると(だいたいいつも立て込んでいますが)、かなり神経のすり減る思いをします。

 一方で、自分の裁量でできる部分がわりと多いため、ワークライフバランスはとりやすいほうなのではないかと思います。

 私には小学校1年生の子供がいるので、5時過ぎには仕事をいったん終えて、職場を出ます。

 平日は、食事、子供の宿題や家庭学習のチェック、洗濯、風呂、歯磨き、話し相手等の面倒を、ほぼ私がひとりで見るため、毎日決まった時間に帰宅する必要があります。

 子供が疲れてしまうことなく、決まった生活リズムで暮らせることを最優先にしているつもりです。

 

 仕事の質と量で劣ることのないよう頑張っていますが、「毎日決まった時間に帰宅する」ことを可能にしているのは、私ひとりの力ではありません。

 早めに連絡をくださるお客様や、早めに書類を処理してくれるスタッフ、打ち合わせの時間や出張・外勤のスケジュールを合わせてくれる上司などの配慮のおかげで成り立っているワークライフバランスです。

 

 ほかに、職場の環境で助かると思っていることを挙げてみます。

(1)男女・職種問わず育児や介護に携わっているスタッフが多いこと

 自分が助けられるばかりだと重荷になってしまいますが、自分もほかのスタッフを手助けできるチャンスがあるのは嬉しいです。

(2)所内会議は昼間に設定されていること

 助かります。

(3)自宅から職場のPCにリモートアクセスできる環境があること

 たとえば、急いでやらなければならない仕事があるようなときは、帰宅後や休日でも、リモートアクセスを利用して処理することができます。

 ……こうして挙げてみると、恵まれた環境ですね。

 前に勤めていた会社で「自分の次の工程の仕事をする人がやりやすいように仕事をする」よう教わって、今でもそれを心がけてはいますが、完璧とは言えず。それ以上にまわりの人たちに助けられていることが多いと思っています。

 ワークライフバランスの問題の難しさは、自分にとって好ましいバランスと、他人にとって好ましいバランスをうまくとっていくことにあるような気がします。

 たとえば職場だと、私の書類を優先的に処理してもらうことで、私は早く帰宅できますが、後回しになった人が遅く帰宅せざるを得ない場合があるかもしれません。そうならないように心がける必要があります。

 また、家庭では、夫に早く帰宅してもらうことで、私の育児家事の負担は減りますが、ワークのほうにウェイトをおきたい夫のワークライフバランスは犠牲になります(逆もあります)。

 私は夫が望む限り、好きなだけ研究に時間を割いてほしいと思いますが、夫がそのような長時間労働をすることで、働きづらさを感じる人が出てくるかもしれません。

……などと考えていくとキリがないのですが、そのときどきで線引きして、決断して、ホッとしたり、後悔したりしながら、自分と他人のワークライフバランスのバランスを模索している毎日です。