日曜の午後、夫と娘と三人で、雨上がりの公園へ。
アスレチックなどで遊び、ベンチでひとやすみ。
おやつを食べながらふと見ると、ベンチの上にアリがうろちょろ。
私「アリさんに、おやつどうぞ、ってしてみようか」(←自分がやりたいだけ)
娘「うん! おやちゅ、どうじょ、しよう!」(←すぐノる人)
首尾よく、娘の卵ボーロをひとつせしめて、細かくくずし、アリの前に置いてみた。
アリは、「なんだ??」という表情で(正確には表情は見えないので雰囲気で)、しばし警戒して遠ざかったものの、やがて戻ってきた。
ボーロのかけらを顎でつついている様子だが、巣に持ち帰る様子もなく、かといって、その場から立ち去りもせずに、そのかけらをつつき回している。
夫「どうしたいんだろうね」
私「決断力のないヤツだ」
しばらくすると、もう少し大きい別のアリが数匹やってきた。
新しいアリは、菓子くずの山を見つけると、びくっとして、やはり一瞬腰が引けたようす。
私「やっぱりあれかな。圧倒的な幸せを目の前にすると、こわくなるのかな」
夫「・・・ママ、へんなこと言ってるねー」
娘「へんなのー」
その臆病者のアリも、ようやく菓子くずをつつきはじめた。
わりと大きめのかけらをかじっている様子。
娘「ありさん、もぐもぐ、してるねー」
夫「働きアリって、その場で餌を食べちゃってもいいわけ?」
私「バレなきゃいいんじゃない?・・・あ、なんか変なことしてる」
アリは、何を思ったか、両方の触角を前脚でごしごしこすりはじめた。
夫「汚れちゃったのかな」
私「わかった。これはね、人間で言うと、こういうことだ」
( ゚д゚)
(つд⊂)ゴシゴシ
(;゚д゚)
(つд⊂)ゴシゴシ
(゚Д゚≡゚д゚)
私「つまり、あまりの幸せに自分の目を疑ってるんだな、彼女は」
夫「ああそうか、人間だったら目をこするけど、アリは触角でものを見るから、触角をこすってるのか」
・・・納得する方もする方だが。
結局、そのアリくんたちは、ボーロにわっと群がって持って帰る、ということはしませんでした。
基本、肉食のアリだったのかも。