春一番

例年より遅めの春一番が吹いた模様。花粉も撒き散らされている模様。


今年は暖冬だったという話だが、そうなんだろうか。

少なくともつくばはとっても寒かった。初めての一人暮らしという要素を差し引いて、初めての熱々週末婚という要素を加えても、やっぱり去年の冬よりは寒かった気がする。茨城県は東北地方に近いことを実感した。


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朝来て、まず昨夜からの反応に酵素を追加。プロトコールが確立できたのがうれしい。

お役人や評論家さんたちにはなかなかわかってもらえないのだが、似たような実験であっても、材料が違えば、ほとんど一から系を組み立てなければならないのが実験分子生物学

膨大な時間と労力の果てに、一握りの砂金のような結果が発表されるのだ。

短期間で目標設定・評価を繰り返す現在の風潮では、その砂金さえ少なくなり、質も悪くなると思う。近視眼的とはこのことを言う。


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車通勤の弊害をひとつ発見。

それは、以前、電車の中でできていた読書ができなくなったこと。


仕事を終えて、家に帰って炊事洗濯を終えて「やれやれ」と本を開くと、夜更かしになってしまう(帰宅時間そのものも遅いし)。

ふと自分に帰る時間を、意識して取るようにしなければいけない生活だ。

生まれてこの方、通勤・通学電車がありがたいと思ったことはなかったけど、実は有意義な時間だったのだな。

ここのところ読んだ本

「人類vs感染症」(岩波ジュニア新書・岡田晴恵著)

 先日の集まりで、Sさんにいただいた。ありがとうございます。

 美しい日本語と暖かいまなざしがうれしい。微生物研究の歴史から最新の研究まで、非常に正確にわかりやすく書かれている。


「フランス短篇傑作選」岩波文庫山田稔編訳)

 再読。ヴィリエ・ド・リラダンの「ヴェラ」から始まるのもうれしいアンソロジー。味も香りもさまざまなボンボンを、ゆっくり口の中で溶かすように楽しめる。


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夫のお母さまが、結婚祝いとしてそれぞれに象牙の印章をプレゼントしてくださるとのこと。うれしい!

実印として良いものがほしいと思ってはいたのだが、自分で選ぶのはなかなか難しいので、本当にありがたい。