午前中のセミナー、Kさんのお話もNさんのお話もとてもおもしろかった。二人ともすごいなあ。
みんなでお昼を20分くらいでかきこみ、安全衛生会議に引き続いてお掃除。
そののち、研究室じゅうにいい匂いをまきちらしながら、虫の餌をつくる。なんとか一人でもストレスなくつくれるシステムができた。
今、この虫(メイガ)を飼っているのは玉川のSSK氏、本郷のM嬢、そしてつくばの私である。SSK氏とM嬢が、本郷の完成されたシステムのもとに協力して餌づくりをしているのがうらやましい。ひとり辺境にいる上、みだりに出張という名のエスケープもままならぬ宮仕えの身では、今おかれている環境で最大限の努力をするしかないのである。汗みずくになって5キロの餌をつくりあげ、かなり達成感をおぼえる。
夕方からはショウジョウバエの採血。注文していたピンセットがまだ届かないので、古い安物のピンセットを研ぎ直して使っている。200匹ぶん集め終え、オーバーナイトの反応に回したら、夜中の1時半を回っていた。これだけやると、どういう角度で針を刺せばいいかがだんだんわかってくる。ハエの看護婦さんになれるかも。
やれやれと家に帰り、実家からもらってきたイクラの醤油漬けと豆苗炒めでご飯。無性に炊きたてご飯が食べたかったのだ。体重が3キロ減ったことだし、夜食しても罰は当たるまい。
肉体労働に励んだので、落ち込み気味だった気分が快復。作業療法にもなったらしい。艱難は忍耐を、忍耐は訓練を、訓練は希望を生むと言った人もいる。