昨夜は「ウィンザーの陽気な女房たち」。

役者さんたちがみんなうまかったし、舞台を明治の日本に移した平尾力哉氏の演出もおもしろかった。「薄井天辺氏」などの諧謔味は、まさに漱石。なるほど、漱石はシェークスピアのこれがやりたかったのかもしれない、と納得。


お父さんのトランペットが実に光っていた。途中、とてもふしぎな音色の楽器が聞こえ、木管でもないしホルンでもない、でも確かに音はお父さんのだ、と思って首をひねっていた。あとで聞いたら、木のミュートに新素材の布をかぶせ、夜明け前のああいう音を演出したんだそう。