先週購入した新しいiBook(愛称:モモちゃん。リンゴマークがピンクだから)は、さっそくケナゲにわが家で活躍している。
そもそも、すでに研究室にPowerBook2400をもっているのに、なぜ2台目のパソコンがほしくなったかというと、公私を分離しようという殊勝な心がけのためであった。
これまでは、研究室に置いてあるマシンで研究(公用)も副業(私用)も行っていた。
しかし、私の副業(教材製作)は多量の資料を広げる必要がある。これが研究用資料を圧迫すると、何もできなくなるのだ。
今年前半までは、主のいない隣のデスクを占領していたが、そこにIくんがやってきたため、私は一人分のデスクですべての作業をこなさなくてはいけなくなったのである。
(それが本来あるべき姿だと皆は言う)
とにもかくにも、これが公私分離、そしてパソコン購入計画のきっかけとなったのだった。
さて、わが家にやってきたモモちゃんは、これまでのところフリーズもせず、いろんなお仕事をしてくれている。液晶のドット抜けもなく、画面はとても美しい。
CPUはG3、クロック周波数だけでもこれまでの2倍以上になっている。速い。
メモリはとりあえず256MB積んである。これでもかとアプリケーションを開いても屁のかっぱ。動画を扱おうなどと思ったら足りないだろうが、今のところは大満足である。
OSは9.1とXがプリインストールされていた。
噂のOSXとはどんなものかしら、とさっそくそちらで起動してみる。
・・・遅い。フリーズしたのかと不安になるくらい、すべての動作がトロい。
アイコンが飛び跳ねたりする「ぷよぷよ」した見た目はかわいらしいが、実用に耐えうるかというと、私はちょっとガマンできない。ネットワーク上で使ってこそ真の価値が出るのだと思うが、とりあえずは秋に出る10.1に期待、というところだろうか。
というわけで、普段使うシステムは9.1と決定。
私がiBookでもっとも遊びたかったソフト「iTunes」を開く。これは要するに、いろいろと音楽を編集してCDに焼いたり、MP3プレーヤーに落としたりできるソフトだ。
パッケージには親切にも、CD-Rが同梱されていた。「ほらほら、すぐ遊びなさい」というアップルのやさしい意図を感じる。
さっそくお気に入りのCDをもってきて編集を始める。操作は実に簡単。
しかし、いざCD-Rに焼いてみると、最後の最後のところで「原因不明のエラー」とかで仕上がらず。おそらくギリギリの演奏時間を詰め込もうとしたためだろうが、残念。
さて、ここで本来の目的を思い出した。締め切りの迫っている「副業」である。
まずは自室の机のホコリを払い、モモちゃんを置く。・・・う~ん。前からここにいたようにぴったりとおさまっている。
多量の資料を机、およびベッドの上に広げ、いざ執筆開始。
ここでかわいらしい欠陥を発見。左側のShiftキーのカバーがすぐはずれるのだ。本体にかませるツメのところが壊れている。ま、早めに直してもらおう。
おそれていたパームレストの熱も、大したことはない。感じ方に個人差があるのか、マシンに個体差があるのか。別に断熱シートを敷く必要性は感じなかった。
仕事を終え、ネットにつないでメールで送るまで、ついにモモちゃんは一度もフリーズしなかった。たいして働かせていないので当然なのだが、なんて優秀なの! と手放しで喜んでしまう。フリーズに慣れたマックユーザーならわかっていただけるだろう。
ときどきショートカットキーが効かなくなることがあるのが謎だが、そのうち検討しよう。
研究室では、あいかわらずPB2400が活躍している。
なにせこれまでのすべてのデータが入っているし、キーボードには慣れている。
今書いている論文を終えるまでは、2400が学校、モモちゃんが自宅という分業をする予定。どちらもがんばってね♪