2000-01-01から1年間の記事一覧

安全運転ができなくなるとき

細胞の培養は、車の運転に似ている。注意力が必要で、でも緊張しすぎてはダメで、長く作業していると、手と足だけが惰性で動き、ふいに意識が飛んだりする。細胞の培養は、もちろん、とてもクリーンなところでやる。 細胞が育ちやすい環境は、雑菌・カビにと…

ボジョレーを買いに。

さて週末。 週末といえば、お酒。 お酒といえば、この時期はもちろん、ボジョレー・ヌーボーでしょう!初物は寿命をのばすと言うし、第一、酒は百薬の長である。 とか何とか言いつつ、池袋東武・プラザ館のワイン売場へ。しかしプラザ館1Fの天井を飾る金色…

寒い日

昨日の日記が聞こえたのかどうか、今日はとても寒い一日でした。 電車のシートの暖房が、とてもうれしい季節になりました。・・・総武線のシートが、暖かいをとおりこして、熱いくらいだった。今日は、フェローの先生がふたりもお休み。 英語のO先生と二人…

今年の秋

キャンパスの紅葉・黄葉が、なにかヘン。妙に暖かいせいか、木々の葉の色づきかたが、あまり美しくない。 毎年、赤や黄色にあざやかに染まる葉も、なさけない茶色になって、 枝にしがみついている。銀杏は青々としているし、なんとなく落ちつかない晩秋。 - …

君たち男の子♪

重役出勤してしまった。東上線に乗り込んだら、J北高校生(男子校)の集団がみっちりとつまっていて、たいへんに男の子くさい。 脱いだくつしたを丸めて手に持っているやつもいる。 うーむ、と思ったが、彼らは感心に座席には座らずにいるため、オバさんは…

寝不足とアメフラシ

今日は研究室のセミナーで、論文抄読。 ゆうべの睡眠時間はナポレオンより少ない。 ねむい。今日読んだのは、アメフラシのGnRHの生理作用についての論文。 GnRHは、私が研究しているホルモンだ。アメフラシと言えば、なつかしの臨海実習。 泊まりが…

恐るべし、紫外線

幼いころの私は、冬季限定で色白の美少女だった。 人より早く日に焼け、人より早くその色が抜ける。どうもここ数年、冬になっても、なかなか色が白くならない。 さては、これが「トシ」というやつか? と私は悩んでいた。ところが、この秋のはじめに、助手の…

ねつ造

今週は、実にニュースに事欠かない一週間でした。アメリカ大統領選挙に、遺跡ねつ造に、重信房子逮捕に。科学者のハシクレとして、やはり気になるのが、例のねつ造事件です。 ふしぎでしかたないのは、考古学という学界の、チェック機構の甘さ。何人もの人で…

美食の日

今日のお昼は、指導教官のP助教授に「びふてき」をおごっていただく。 ほんとうは「びーる」もほしかったな~と思っていたら、ラボの一部の人々が、「びーる」つきのランチをとっていたことが発覚。 しかし、「びふてき」はやはり、心を豊かにする。 ゆとり…

千駄ヶ谷の金田一耕助

年上の友人と、横溝正史について話していたら、彼女が興味深いことを言った。 「私、千駄ヶ谷で、どうみても金田一耕助っていう人を見たの」彼女の目撃談によれば、 『格好は土木作業員風、小柄で細身でくせ毛』 そして、憂い顔がどう見ても、彼女の金田一像…

霜取り雑感

今週は、研究室の実験用冷凍庫の霜取り週間。霜取りは、一大事業である。研究室の構成員は、各自ひとつずつ、冷凍庫の棚をもらい、そこに試薬やサンプルなど、凍結保存すべきものをしまっておく。 したがって、霜取りの際は、自分の棚に入っているものをビニ…

週明けから泣き

以前、所属していた研究室から、当時の上司、S氏がみえる。 開口一番、 「私はひじょーに、機嫌が悪い」 あわてて椅子をお出しし、ほこりなど払う。 正座はちょっと無理なので、とりあえず座り直してみる。 さて、おそるおそるS氏の顔を見上げると、 やお…

文化の日

少々二日酔い気味で登校。 本郷通りで、「スポーツ報知」が小旗をくばっていた。 ジャイアンツの優勝パレードが、こんな江戸のはずれまで来るのか、と思ったら、ちがった。駅伝だった。 テレビに映りたいなー、と思ったけど、私には旗をくれなかったので、す…