科学と生活のイーハトーヴ

Seeking for Ihatov – Utopia – of Science and Life

2011/07/16
by Yukiko FUJII
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ETV特集「暗黒のかなたの光明~文明学者 梅棹忠夫がみた未来~」

表題の番組を、録画でみた。

震災と原発事故のあと、これまで日本の文明を支えてきた価値観の多くがゆるがされていることをうけて、何十年も前から今日の状況を予言してきた梅棹忠夫さんの思考の足跡をたどっていく、という企画だ。
ナビゲーターは荒俣宏さん。
梅棹さんは昨年亡くなったが、『人類の未来』という題名の未完の原稿を残されていた。最後の予言ともいうべきこの原稿に沿って、番組は進行する。

印象に残った点をいくつか。

科学は人間の“業”である

『未来社会といきがい』(1970年)から、「真実をあきらかにし、論理的にかんがえ、知識を蓄積するというのは、人間の業なんです」というフレーズをふくむ一節が紹介された。

国立民族学博物館の小長谷有紀さんが解説していらしたように、食べることをそっちのけにしてでも考えることを欲することが、人間を人間たらしめる最大の欲望であり、それ自体を梅棹さんは決して否定するものではなかった。
しかし、その魅力的な特質こそが、同時に文明をとめどなく破滅にむかわせるものでもあり、そこにうまれる相克が常に問題となる。

「◯◯が問題だ」とわかったとき、「◯◯をやめればよい」で解決する問題ばかりではない。
特に、考えること、考えをつみかさねていくことをやめるというのは、人間が人間であることをやめることだ。

梅棹さんは、「業をコントロールする」ということをおっしゃっていたが、はたしてどうすればそれが可能なのか。答えはもちろん、番組中でも出なかった。
「あれか、これか」ですぐには答えの出ないことを、そのままに扱いつづける知的体力が必要であるということを、あらためて痛感するばかりだ。

梅棹さんの有名なことばに「自分の足であるき、自分の目でみて、自分の頭でかんがえる」というものがある。
そこには常に膨大な対話があった。
民族も職業も立場も、あらゆる違いをとびこえて、梅棹さんを中心に積み重ねられてきた対話。

おそらく今、そのような対話が、インターネットを通じて無数の市民たちへとひらかれてきていると思う。
番組の最後に、梅棹さんの『アマチュア思想家宣言』が紹介されたが、その可能性が今まさに広がりつつあるような気がする。
自分ひとりの知的体力に自信がなくても、たくさんの人に支えられてなんとかなる場合も出てくるかもしれない。

理性対英知

『人類の未来』の目次に残された「理性対英(知)」ということばを、宗教学者の山折哲雄さん、ルポライターの山根一眞さんたちが読み解いていて、それぞれにおもしろかった。

山折さんは西洋的な考え方の例として、「生き残りの物語」であり、それと表裏をなす「犠牲の物語」でもある、ノアの方舟の話を出された。それと対比されたのは、全員を救う物語としての法華経譬喩品の「三車火宅」のたとえ話。
山折さんは、前者を「理性」とし、後者を「英知」として、その対立と融和について考えていらっしゃるようだった。

このあたりの話を聞いていて、わたしが思い出したのは、芥川龍之介の『蜘蛛の糸』だ。
選ばれた者としてのカンダタが他者を犠牲にして生き残ることを望んだ瞬間、全員が平等に救われることなく地獄へ落とされたという話は、西洋の「理性」と東洋の「英知」の相克について悩んだ芥川が出した、シニカルな結論であるかもしれない。

暗黒と光明

『人類の未来』の目次の最後には、「光明」ということばがある。梅棹さんがどのようにして暗黒のかなたに光明をみたのか。
番組の最後に荒俣さんは、暗黒の中にいるからこそじっくり考えられることがある、みることのできる光明がある、というような趣旨のことをおっしゃっていた。

前向きなことばをきらう向きもあろうし、いま、絶望の中にいる人たちに、むりやり光明を見いだせと強要することなどできない。
特に、被災地のためになにかできることを、と考えるときには、「わたしがどう思うか」などということよりも優先させなければならないことがある。
それはそれとして、あくまでわたしの個人的な価値観の変動に向きあうためには、荒俣さんのことばが今後も支えになるだろうと思う。

2011/07/01
by Yukiko FUJII
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弁理士にできること

今日、7月1日は、「弁理士の日」です。

今年も @benrishikoza さんにお声をかけていただき、弁理士の日記念企画に参加させていただいております。

……と、言っても、実はワタクシ、弁理士試験の論文式筆記試験をあさってに控えている身だったりして……いいのか……

ま、いっか。食休みの間に書くくらいは。

さて、今年のお題は「弁理士にできること」。
しかし、わたしはまだ弁理士ではないので、「もしわたしが弁理士になったらできること」を考えてみました。

今、わたしの職業は「特許技術者」というものです。弁理士の業務の補助をする仕事です。
弁理士は、アイディアや商標、デザインなどの知的財産を、特許権や実用新案権、商標権、意匠権等の権利にするお手伝いをしたり、知的財産の活用法をお客さまと一緒に考えたりします。技術と法律に関する知識や経験、そしてお客さまのお仕事を応援する熱意が、そのベースになります。

特許明細書などの作成や、権利化に至るまでの特許庁とのやり取りなどの代理業務、そしてお客さまへのアドバイスによって報酬をいただくことなどは弁理士の資格を有する者しかやってはいけません。
したがって、無資格者であるわたしは、自分の名前で仕事をすることはできません。

「もしわたしが弁理士になったら」
……それを考えると、いちばんに頭に浮かぶのは、やっぱり自分の名前で仕事ができるようになる! ということです。
ただし、それにはたいへん大きな責任が伴います。お客さまの財産を、自分の名前でお預かりすることになるからです。
そうだとしても、やはり自分の名前で仕事をしてみたいと思います。

実務に携わりながら弁理士試験の受験勉強をしてきて思うのは、この試験に合格するまでの知識をしっかりと身につけるか、そうでないかによって、仕事の内容には大きな違いが出てくるなということです。

「もしわたしが弁理士になったら」
少なくとも今よりは、良い仕事ができるようになると思います。そうならないといけません。

なんだか決意表明みたいになってしまいました。

2011/06/14
by Yukiko FUJII
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ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦

長い前振り

 幼児の親ならたいてい通る道ではありますが、ご多分にもれず、わたしもニチアサ(=日曜朝テレビ朝日系列)特撮番組にハマっております。
 もともと小さいころにも、いわゆる戦隊モノや、宇宙刑事ギャバンなどのメタルヒーローものをよく見ていましたが、子供といっしょに特撮番組を見ているうちに、ヒーロー魂がよみがえったようです。

 ちなみにわたしは1976年うまれ。ゴレンジャー、ジャッカー、バトルフィーバーあたりは記憶になく、デンジマンはうっすらとおぼえているくらい、サンバルカンは大好きでした(変身後のバルイーグルが)。チェンジマンくらいまで、断続的に記憶があります。

 さて、時は流れ。

 今年のスーパー戦隊は、「海賊戦隊ゴーカイジャー」! 歴代のスーパー戦隊ヒーローの魂を受け継いで、いろんなヒーローに変身できるという、チート中のチート的なヒーロー&ヒロインたちです。
 そして、おそらくは東映さんの狙いどおり、親世代としてのハートを打ち抜かれ、毎週毎週、楽しみに視聴しているところです。(もちろん仮面ライダーオーズもね)

 4月にはシアターGロッソのヒーローショーを家族で見に行き、さらに気持ちが盛り上がっているところに、やってきました! 映画「ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦」!!

見にいってきました

 てなわけで、劇場版ゴーカイジャーを見に行ってきました。
 ……しかも、初日舞台挨拶の回に。

 映画は、鳥肌が立つほどすばらしいものでした。
 地球を守る義理も使命ももたず、宇宙最大のお宝を探すことだけが目当ての「宇宙海賊」ゴーカイジャーと、過去34戦隊の正義のヒーロー、スーパー戦隊に倒されてきた悪役たち、そしてスーパー戦隊を見守ってきた子供と大人たちの物語です。
 アカレンジャーの誠直也さん、ビッグワンの宮内洋さん、デンジブルーの大葉健二さんなど、なつかしい俳優さんたちもたくさん出演していらっしゃいます。大葉さん、素敵でした!!

 そして、最終決戦で巨大ロボが集結するときのエピソードには、不覚にも涙が(暴露しちゃうと、夫も)。
 80分間という、子供向けとしては長尺の映画でしたが、映画初体験の5歳児も、集中して最後まで見入っていました。
 映画の終わりには会場から拍手が沸き起こっていました。
 
 さて、上映前には、キャスト5人の皆さんが、舞台に姿を現してくれました。
 マーベラス(ゴーカイレッド)役の小澤亮太さん、ジョー(ゴーカイブルー)役の山田裕貴さん、ルカ(ゴーカイイエロー)役の市道真央さん、ハカセ(ゴーカイグリーン)役の清水一希さん、そして、アイム(ゴーカイピンク)役の小池唯さん。

 劇中の衣装ではなく普段着だったので、役の印象とは少し(だいぶ?)違いますが、とても魅力的な皆さんでした。
 いちばん年上の小澤さんが1988年生まれで、わたしのひとまわり下。ほかの皆さんは90年代生まれか!! と思うと、自分の年を思って愕然としますが……。

 マーベラスは海賊船の船長なので、それこそ豪快な男の役回りですが、演じる小澤亮太さんは、すらっとして爽やかな好青年。優しいお兄さんっぽい雰囲気の方でした。会場の反応にも目を配っている様子が、リーダーっぽかったです。

 クールな剣士のジョーを演じる山田裕貴さんは、なんだかいろいろおもしろかったです。挙動が。
 そもそも、劇中では黒いストレートの長髪を後ろでひとつに結んでいるのですが、実物の山田さんはそこまで髪が長くないので、ご本人の第一声は「えーと……誰だかわかりますか?」でした。わかりますわかります。ファンですから。

 デンジャラス・ビューティーで、お宝に目がない女海賊・ルカ。いちばん好きなのは彼女かもしれません。難しい役回りを、こよなく魅力的に演じている市道真央さんは、小柄で、とにかく可愛らしい方でした。舞台上でちょっと緊張している様子と、堂々として楽しそうな演技との違いにびっくりしますが、女優さんってすごい!とあらためて思いました。

 コミカルな役回りのハカセ、清水一希さんはグリーンのTシャツで登場。役柄もトリックスターですが、舞台挨拶のこのときもやはりムードメーカーでした。ハカセの役よりも、もう少し、しっかりしているように見えました。

 そして、失われた星の王女であるアイム役、小池唯さんは、実に、実に!! 美人さんでした。おっとりとした王女さまという役柄よりも、もう少し活発な印象でしたが、芯の強さやしっかりした感じは、やはりアイム役は小池さんでなくては、と思わせられるものでした。

 キャストの皆さんたちのトークに、うちの5歳児は笑いっぱなしでした。
 楽しい時間を、ほんとうにありがとうございました。

 TVシリーズの本編では、バスコという稀代の悪役、そしてゴーカイシルバーという追加戦士も登場し、ますますおもしろくなっています。これからも楽しみにしています。

 論文試験に向けて、最強のパワーをもらいました。
 派手にいくぜ!!

2011/06/09
by Yukiko FUJII
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短答、合格しました

弁理士試験の一次試験(短答式筆記試験)、合格しました。

今年の合格基準点は39点、自己採点では51点でした(60点満点)。

次はいよいよ論文試験です。がんばるぞ!





追記:マークミスはなかった模様