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ひよこでんしゃ

3歳

 昨夜のこと。

「ひよこでんしゃのおはなしして?」

と、娘が唐突に言い出した。

 なんだそれは、と思ったけど、とりあえず、がたんがたん、ぴよっぴよっ、がたんがたん、ぴよっぴよっ、がたぴよっ、がたぴよっ、がたぴよがたぴよがたぴよ……と走るひよこ電車を創作。

 

「モノレールにして?」

とリクエストがあったので、こども動物園から発車して、オトナ動物園へ向かうことにした。

 

 オトナ動物園には、きょうりゅうとかいじゅうがたくさん待っているのだ。

 楽しいパラダイスにするつもりだったのだが、どうやら恐竜と怪獣の演技が真に迫りすぎていたらしく(「真」がなんだかは知らないが)、恐れをなした娘は

「……こどもどうぶつえんに、かえるのーー!!」

「そうか! じゃあ、急いでひよこ電車に乗って!」

「うん! のった! のったよ! どあしめて!!」

「ぷしゅー。がたんがたん、ぴよっぴよっ。あ、かいじゅうがおいかけてきた!」

「やだーー!」

「いそげー! がたぴよがたぴよ」

 

と、大騒ぎで戻ってきましたとさ。