ふしぎな切なさ

妊娠してからというもの、時折、わけもない切なさが襲ってくることがある。とりわけ眠る前。子どものころに感じたものと似ている。


胸をかき回されるような、切ないとも淋しいともつかない感情。これに襲われると、どうにもイリイリして落ち着かず、眠りたくなくなる。小さなころ、しばしば夜に起きだして、両親のところへ愚図りに行って叱られたことなんかを鮮明に思い出したりする。


ちょうど昨夜もこの切なさがやってきた。ねむたそうな夫を無理やり相手にして(迷惑なヨメだ)、この理由を考察してみたところ、2点考えられた。


<その1・心理学的考察>

おなかに子どもがいるため、無意識のうちに子どものころの感情生活を追体験している。


<その2・分子生物学的考察>

胎児の脳を形成するために、子ども特有のホルモンや神経伝達物質が出ている。母親である私もその物質にさらされているため、幼いころ以来動くことのなかった神経回路が発火している。


さて、これは私だけに起こっていることなのでしょうか。そうでないとすれば、誰か検証した人はいないかなあ。