九州旅行記(後半)

<4日目>

のんびりと宿で朝ご飯を食べ、大牟田線で大牟田へ。鹿児島本線に乗り換えて、特急「有明」で熊本へ向かう。「つばめ」の車体はかっこよかった。

熊本での宿はニューオータニ。荷物を置いてから、「黒亭」で熊本ラーメンに舌鼓をうった。


その後、夫のご両親の新居へお邪魔する。テラスから熊本城が望める、最高のロケーションである。話に花を咲かせ、洋服だの食器だのお酒だのを大量にいただき、料亭「松葉」へ連れて行っていただく。夏らしいメニュー、ほんとうにごちそうさまでした。


<5日目>

この日は阿蘇山行。お昼過ぎ、ホテル近くのレンタカー屋でヴィッツを借りてゴー。もちろんハンドルを握るのはワタクシである。

ナビのおかげで順調に、まずはミルクロードをひた走る。見渡す限りの雄大な景色に夫婦で歓声を上げつつ、大観峰へ。世界最大のカルデラを一望する。日差しは強いが、外輪山を吹き渡る風は涼しく、最高の気分である。


一度山を下り、今度は内輪山の火口を目指す。火山博物館を見て、レストハウスで冷たいものを飲んで一息。車で火口近くまで行った。かなり刺激の強い火山ガスだったが、沸き上がる蒸気と音に圧倒された。


ホテルに戻り、夕暮れのビアガーデンで風に吹かれながらビールとおつまみ。次第に暮れてゆく空を見上げながら、のんびりした時間のうれしさを噛みしめる。

飲み足りないな~、ということで、ホテルの地下のバーへ。メーカーズやタリスカーなどを飲み、最後にペルノーをいただいた。


<6日目>

天草行。例によって昼過ぎの出発。

この日借りた車はプリウスである。Powerボタンを押して起動するところがコンピュータっぽいが、音の静かさ、加速のスムーズさに感動した。


昨日は山、今日は海。というわけで、のんびりした海岸の景色を楽しむドライブ。相変わらず、橋をひとつ渡るごとに歓声を上げる騒々しい夫婦である。

天草四郎記念館を見た後は、あまりの暑さに延々ドライブ。海沿いの道を一路、大江天主堂を目指す。

もっと開けた観光地にあるのかと思ったが、とんでもない。大歩危小歩危のようなとんでもない細道をひたすら登って行くのだ。

車2台が擦れ違うのにもしばしば困るような道を登り、天主堂についたときは、しばらく言葉を失った。白亜の可愛らしい御堂が凛と立っている。ここを長い間守ってきた人々の歴史に思いを馳せた。


300キロ近いドライブの後は、駅前の地ビール屋さんでビール。マスカットの香りがするエール、バナナの香りがする黒ビールが実においしかった。

最後の夜は、例によってオータニのバーで。女性バーテンダーの元村さんが、最後につくってくれたマティーニがおいしかった!