けほけほ

ぽかぽか陽気。オオイヌノフグリがいっせいに咲いて、可憐な水色が目に鮮やかだ。


咳はかなり治まった。名残のけほけほが続いている。

たいていの薬が効いてしまう素直な体質がありがたい。(ただのブドウ糖でも効くんじゃないだろうか)


明らかに多量の花粉が飛散しているので、使い捨てのカラス天狗マスクをして出勤。

Aさんが「あ、マスクがグレードアップした」と言えば、Tさんが「かっこいいな~、僕もマスクしたいな」と言う。骨折したクラスメートの三角巾に憧れる小学生のようだ。(なんとなく得意な気分になる私も私だ)

顔の4分の3くらいがマスクで隠れている上、メガネなので、ただでさえ不足がちな色気を発散する余地がない。化粧をする甲斐がちっともないぞ。


もっとも私の化粧は3分で終わる。しかも安上がり。

UVカット乳液を塗って、ケース・パフ込み500円のファンデーションを適当にはたき、眉を描いて、マスカラして、口紅をひいておしまい。口紅は一度つけたら、滅多につけ直すことはない。

口紅つけたてでない限り、すっぴんかそうでないかの判断が夫にはつかないらしい。これは反省すべき点ではなかろうか(私が)。


いちおう、クレンジングと洗顔はしっかりする。

ジェルクレンジング、もしくはオイルクレンジングで化粧を落としたら、石鹸をよく泡立てて洗顔。

ダブル洗顔・石鹸洗顔をするようになってから、肌の調子は劇的に良くなった気がする。気がするとなったら、この手順を忠実に守ってしまうのが女心である。


いちおう科学者の端くれなので、DNAとかコラーゲンとかヒアルロン酸とか、絶対に表皮細胞に浸透するはずのない高分子が入っている化粧品は疑う理性をもっている。しかしながら、「つや肌」とか「ふっくらもちもち肌」とか、そういうキャッチコピーには弱い私、もうすぐ29歳。

科学者の目を常に開いておくのは難しい。