15、16と京都の生化学会。とにかく大きな学会で、人が多いこと、多いこと。動物学会や比較内分泌学会などしか知らない私にとっては、何を見てもものめずらしく、おもしろかった。日本でこの業界をひっぱっている考え方(よくも悪くも)がなんとなく見えて、よい経験になった。

資本主義と階級社会がみごとにないまぜになったような感じ。


さて私の発表。今年から始まったポスタープレビューというセッションにも出したのが正解だった。OHP1枚・1分間のスピーチだったが、プレビューを聞いて来た、という人が何人もいた。座長の先生の反応もよかった。

結局、7、8人に話しただろうか。討論の時間を大幅にすぎての大熱演。ボルバキアの認知度を考えれば(知っている人は半分もいなかった)まずまずといったところ。


朝7時20分発の新幹線に乗り、地下鉄に乗り継いで国際会館に直行。大きな学会には慣れているK嬢は、さっさと京都の市内観光へ行ってしまったが、私は一日中、会場を観光。ノーベル賞の田中さんの発表は整理券がとれず。しかし、「メチル化と疾患」のセッションを聞いたり、企業のブースをのぞいたり(クジで、オリゴ40merタダ券を当てた!)、自分の発表練習をしたりであっというまに過ぎる。


宿は烏丸御池の「ガーデンホテル」。明治生命ビル地下の居酒屋「花野」にておばんざいとビール、お酒(玉乃光)一杯。ママさん2人が実にすてき。おかずのお味もなかなかであった。隣の席のおじさまが、「いやあ、強いねえ。白い手がちっとも赤くならないじゃない」と。


翌日朝は、念願の「イノダコーヒーで朝食を」。とてもおいしかったので、SSKさんにコーヒー豆をおみやげに。

蹴上で降りて、K嬢とだべりながら南禅寺哲学の道銀閣を歩く。途中のコーヒー店「再願」で休憩。ここのコーヒーが絶品だった。「のび工房」という猫グッズのお店で、Mさんの喜びそうな猫ちゃんのピンバッジ(七宝)、そして同じ猫ちゃんの絵葉書をみつけたので購入。ついこの前、愛猫を亡くされたショックが相当大きいようで、心配していた。見つけた猫ちゃんは、Mさんのデスクに貼ってあるスケッチと同じポーズだったのだ。

ちなみに自分には、宮沢賢治の「猫の事務所」、例のかま猫クンの絵葉書。「どんなにつらくてもぼくはやめないぞ、きっとこらへるぞと、かま猫は泣きながらにぎりこぶしを握りました」。


お昼はこれも念願の「おめん」。熱々のおつゆに、青ねぎ・みょうが・いんげん・白菜・大根・ごぼうのきんぴら、そしてすりごまなど薬味をどっさり入れ、これまた熱々のおうどんをつけていただく。これがいくらでもいけるので、K嬢が残した薬味もすべて平らげた。


初日夕方に少し降ったものの、ほとんどいいお天気だった。日本・ジャマイカ戦を見るために、早めの新幹線で帰宅。